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「花様!! 起きていらしたんですか!?」
声のする方に振り返る。
「さっきのお前の声でな」
「あ、明後日の御父様の御誕生日会には、一志様の御出席されるようですっ」
「知ってるよ。決まってない頃から勘付いてはいた」
――それに、明後日の誕生日会では汪紺と汪玉はひとつになる。一志が来ない訳ねえ。
俺は言葉を失った。このことは、誰にも花様には話していないはず。誕生日会で秘密をバラそうと思っていたことだ。
花様は今の汪紺を変えたくないだろうからぎりぎりまで内緒にしておきましょう。
花様には、西洋で言うサプライズをするのよ。きっと喜ぶわ!
「私にバレないとでも思ったか? 私は次期頭首になる身だ。先のことはいつでも考えているつもりだがな。父上が死んだら違う頭首が汪紺を治めるってことも考えたが、一志から貰った文で気付いたよ。
花様の国にとっても僕の国にとっても幸せである結婚が出来れば良いと思っているって。
そんなん嫌でも気付かされちまうだろーがよ……!」
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征我(プロフ) - この小説の背景画像が・・・欲しい!けどやり方分からない・・・ (2017年2月17日 17時) (レス) id: a30172f436 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - アイアン・メイデンさん» まだまだ未熟者ですが、誉めてもらえると自信がつきますね! ありがとうございます(*^^*) (2016年1月28日 22時) (レス) id: 665ef5492b (このIDを非表示/違反報告)
アイアン・メイデン(プロフ) - コメント失礼します。作者様の文章能力の高さにすごく驚きました!自分なんて、まだまだだなぁ、としみじみ感じました。情景がすごく綺麗に書かれていて、心惹かれる様に感じました! (2016年1月28日 21時) (レス) id: 599729810b (このIDを非表示/違反報告)
月影櫻詠(プロフ) - レイチェル・ハジェンズさん» そりゃないぜハジェンス (2014年12月30日 12時) (レス) id: a24476e1ca (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - 月影櫻詠さん» ゆーあーくれいじー (2014年12月29日 23時) (レス) id: fc7cab67c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナンシー・ハジェンズ | 作者ホームページ:
作成日時:2014年6月12日 22時