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しばらくして色々両手に抱えたテヨンさんがやってきた。私を見るなり目をパァッと輝かせ、嬉しそうに私の名を呼び駆け寄ってきて、その振動で持っていたものが落ちそうになりユタさんに注意されていた。張本人は、へへ、と頬を緩めてニコニコしている。
「そうだ、俺らの方の文化祭もおいでよ」
「えっ、行きたいです！いつやるんですか？」
「2週間後だよ。ジェミナと2人で来れば？」
ユタさんとロンジュンくん、私とテヨンさんと分かれて話していると、丁度そこを通りかかったのはナナだった。視線を向けたテヨンさんが、ちょうどよかったと言わんばかりに彼に声をかける。
「あ、ジェミナ！ダンス部の発表あとで見に行くね。ところで俺らの方の文化祭来ない？」
「2週間後なんだけど」スマホから視線を動かしたナナは、テヨンさんの言葉に少しぼーっとして、頭の中で予定を思い出しているようだった。
「Aが行きたいって」
ロンジュンくんが私の肩に手を添え、ナナにそう言う。行きたいな。他校の文化祭に参加するのが楽しみなのもそうだけど、それよりもナナと一緒だったら何をしても楽しいだろうから。
私は心に抱えた微かな期待が顔に出ないように、何とか平常心を装ってナナを見つめた。数秒後、ぼーっとしていた彼は口を開いた。
「…あー、ちょっと行けないと思います」
えー！と残念そうに肩を落とすテヨンさん。ユタさんは、Aが行きたがってんのに来ねえの？と純粋に気になっているようで、ロンジュンくんはその意見に賛同するように、ナナに向かって、はぁ？と言った。
「絶対にずらせない予定でも入ってるの？」
「んー、まぁ」
曖昧な返事を返されたロンジュンくんは、不服そうな顔をした。そして、次の瞬間、強く私の肩を引き寄せた。
「いいよ。俺が一緒に行くから」
「えっ」
「だってその日空けられないんでしょ？
俺は空けられるもん。Aが行きたいって言ってるし」
目を丸くし驚いた表情をしているナナと、静かに彼を見つめるロンジュンくん。その様子を眺めているユタさんとテヨンさんは、おお、と声を出して楽しそうな顔をしていた。
ナナは視線を下に向け、何かを考えているようだった。スマホが体のわきでギュッと握りしめられている。
「で、どうすんの？このままだったら俺、本当にAと行くけど」
少し困ったような、焦ったような表情をしたナナは口を開いた。
その言葉の真意はいまだに分からない。
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ジュン(プロフ) - ジンリさん» 初めまして！！わざわざ伝えにきてくださり本当に嬉しいですTT ナナ並みにショックを受けてもらえたなんて、感情移入していただけて嬉しい限りです（ニヤリ） 私も書いている身として、ナナの今後を全力で応援しております…！！ファイティン！涙 (2022年7月24日 23時) (
レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
ジンリ(プロフ) - 2章おめでとうございます！感情の表現が繊細で笑いながら時にはキュンとしながら楽しく読ませて頂いてます！クラス替えでクラスを同時に言い合った瞬間、私もナナ並みにガビーンでした笑新たな登場人物も出てきて今後の展開も楽しみにしてます！ナナファイティン涙！ (2022年7月21日 3時) (レス) id: 2abf938477 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - ユユさん» え！嬉しいです〜！ありがとうございますTT ドンヒョクは個人的に不憫であってほしいなぁと思いこんな扱いをしてしまっています…フフ これからどんどん進展していきますので、楽しみに待っていただけると嬉しいです！:) (2022年7月20日 22時) (レス) id: 574c7b7109 (このIDを非表示/違反報告)
ユユ(プロフ) - いつもジュンさんのお話めちゃめちゃ楽しみにしてます！もう、ドンヒョクが不憫すぎて推せます(笑)いつか彼にも幸せが訪れますように••• (2022年7月18日 19時) (レス) @page5 id: 58a0b3a17f (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 感想･ご指摘、お待ちしております。お気軽にお声掛けください！:) (2022年7月18日 12時) (レス) @page5 id: 574c7b7109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2022年7月17日 20時
