【d!】ランプの光に影を落として (ページ28)

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「Aさん、ここよりもいい部屋はなかったのですか…？」

どうしてそんなことを聞くのだろうか
壁の汚れ？埃っぽい？
それとも、何もないから？

「…私はあの場所を自分から捨てたのです。贅沢など言っていられませんわ。」

2人は下を向いた
何か悪いことでも言ったっけ？
まあいいや。トランクに荷物を詰めよう

「ひとらんらん海軍大臣様」

そう呼ぼうとした

「Aさん、俺らもう半休取ってきたの。だからただのひとらんらんとエーミール。階級呼びはしなくていいんだよ」

「分かりました。ではひとらんらんさん、ベットフレームの解体をお願いしてもいいですか？エーミールさんは私と一緒に荷物の整理を。衣服は私がするので小物などを袋に入れて貰えませんか？」

「わかった。フレーム解体し終わったらどうすればいい？」

「ゴミですし燃やしましょうか。エーミールさんも、衣服以外殆どゴミに出しますので。必要な小物などはこちらで予め避けておきましたので全て袋に入れてください」

「分かりました」

その声が少しおかしかっただなんて私にはもう関係ない