【d!】カトラリーには毒がある (ページ13)

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12本目ページ13

あれから2日。着いてきていた侍女にも確認を取ったが、本当に白美国に引越し心労で倒れたところをぴくとが引き取ったらしい
それにしても暇
ここには屋敷みたいに戦術書もないし、そもそも本を与えてくれない
ぴくとって私が相当な本好きの事忘れてるのかしら
しかも、部屋の外にも出させてくれない
ご飯もぴくとと一緒。それはいっか
あー退屈

ｺﾝｺﾝｺﾝ

「どうぞ」

「やっほーAちゃん。元気になった？」

「まあ。それよりぴくと、私ね本が読みたいな」

「んー？いいよ。どんな本がいいの。取ってきてあげるよ」

「ほんと！？なら戦術書とか小説でもいいし、哲学書とか歴史書も読みたいな」

「わかった！取ってきてあげるね。その後に夜ご飯にしよ」

「うん！準備しておくね」

こんな生活が城へ行っても続けばいいのにな

…あれ？城ってもういるのに？
どこの国の城？
なんで金色の髪がなびいているの？
なんで、逃げたいって…助けてって思うの？
どうしてこんな甘い匂いがこの部屋に充満してるの？

「ねぇぴくと、どうして私を閉じ込めるの？」