最後の5分僕は君に愛を告げる (ページ3)

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教室に戻ると僕を見つけるなり涼太と裕太が駆け寄ってきた

片「どうだった?!」
中「仲良くなれた?!」
「まぁ、少し話した」
片「え、気になるんやけど」
中「どんな話したん？」
「えっと…」

僕は君との出来事を思い出しながら話した

「結城さん、気づいてたみたいでさ…2枚目撮ろうとした時急に振り向いて笑ってビックリしてシャッター押さなくて、そしたら撮らないの？って言われて」
片「それで？」
「気づかないとでも思った？って…それからこれからも私を撮ってって言われた」
片「ふーん」
中「でも良かったやん！友達になれて」
「友達?!そんなのまだまだだよ…」
中「１回笑顔で話せたら友だちや！」
片「帰り、一緒に帰れば？」
「でも僕部活あるし」
片「写真部でしょ？写真撮ってれば部活やってる事になるでしょ」
「なるわけないじゃん」
中「いや、なるで？」
「え？」
中「取り敢えずなるから」
「うん？」

2人と話しているうちに予鈴がなった

片「じゃーね」
中「じゃな！」
「おう」

僕はまたカメラを取り出し君に向けた
すると君はこっちを向いて笑ったんだ

僕は君と友達になれて嬉しい
でも何処か不満なんだ
今まで君と仲が良かったわけじゃない
でも何時も君ばかりを見てきた

だからなのか

君と友達以上になりたいと不意に思ったんだ