最後の5分僕は君に愛を告げる (ページ16)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,306 hit

･ページ16

もしも死後、生まれ変わりというものがあるなら

貴方は何になりたいですか？

僕は

もう一度君と恋をしたい

生まれ変われば、容姿も声も考え方も全部が全部変わってしまうと思う

でも、その中には変わらないものが一つや二つあると思うんだ

『ねぇ、私さ、生まれ変わったら利久とまた会いたい！』

「え、僕？」

『うん！利久の子供でも、近所の小学生でも、利久に私だって気づいてもらえないかもしれないけど、また会いたい！』

「なんで年下なの？」

『年齢？』

「うん」

『だって利久達より早く死ぬんだもん、早く生まれ変わらなきゃ変でしょ？』

「そうゆうことか」

『でもいつかは同じ年齢に生まれてこれるかもね』

「そしたら僕の夢、叶えられる」

『夢？どんなの？』

「教えない」

『なんでよー』

「恥ずかしいし、言いたくない！」

『んん、分かったよ！』

君は拗ねている

頬を膨らませて、僕を睨んでいる

だけど

そんな姿さえ愛おしい