cap65 ページ21
＜ｱﾚﾝ＞
「……命を、弄ぶんじゃねｪｪｪｪｯｯｯ!!!!」
その言葉と共にｼｰｻﾞｰに殴りかかる。
が、その手を誰かが止めた。
ﾙﾌｨである。
「ﾙﾌｨ!!!何すん「俺が、ぶっ飛ばしてやる!!!だから、もう一人で抱え込むんじゃねぇ!!!」
ﾙﾌｨの言葉を聞いて、溢れかけていた涙が一気にこぼれ落ちた。
「ぅあ、ｱ、ｱｧｧｧｧｧｯｯｯ!!!!!!」
その場に崩れ落ちて泣き叫ぶｱﾚﾝに、近寄ったﾅﾐは、ｱﾚﾝを抱き締めた。
「今まで、ずっと一人で抱え込んでたんでしょう??辛かったでしょう??」
「ﾅﾐ、“僕”、僕は、何も、出来なかったんだｯｯ…!!!目の前にいた、先代を、守れなかった…!!!救えなかったｯｯ…!!!目の前にいたのにｯｯ…!!!僕を、護って、先代はｯｯ…!!!」
海賊に＿＿＿。
その言葉は紡がれることは無く、変わりに爆音がR棟に鳴り響いた。
「ｱﾚﾝ!!!ｱｲﾂ、ぶっ飛ばしたぞ!!!だから、もう泣くな!!!」
「…うんｯ、うんｯｯ…!!!」
＿＿＿笑え。
＿＿＿ｱﾚﾝ、笑っておくれ。
＿＿＿きっと、ｱﾚﾝは。
＿＿＿いい、神様に＿＿。
先代の言葉が、脳内で流れる。
要望通り、笑った。
泣きながら笑った。
どんなに不細工になっても良かったから。
せめて、先代には。
笑った僕を、見てほしかった。
先代の願いを、叶えてあげたかった。
溢れる涙は暫く止まらなかった。
先代が死んだ。
その事実を受け入れたくなかった。
＿＿＿いつか信じられる人間に出会える。
＿＿＿絶対に…。
＿＿＿だからそれまで、隠しておきなさい。
＿＿＿信じられる者が現れてから。
＿＿＿お前の人生は始まるのだから。
＿＿＿信じられる人間が現れてから。
＿＿＿この箱を、開けなさい。
懐かしい、思い出。
まだ持ってるよ、あの小箱。
信じられる人、見つけたよ。
だから、開けるよ。
ｸﾛｰｾﾞｯﾄの奥の奥。
小さな扉を開けたところに閉まってある。
僕の大切な宝物。
ありがとう、先代。
今まで、ありがとう＿＿＿。
やっと、何万年と引きずってきた先代への執着が、ｱﾚﾝから離れた瞬間だった。
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コンペイトウ - 凄い感動しました！もう7回ぐらい泣きました。話の進め方が上手でしたし、キャラクターが泣く所などの表現力が凄かったです！ (2022年7月25日 22時) (
レス) @page30 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
Bell(プロフ) - 応援してますデス!!!更新頑張ってデス!!! (2015年11月27日 19時) (レス) id: 004715aa18 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ありがとうございます!!!頑張ります!!! (2015年9月11日 15時) (レス) id: 419e774a01 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - ついに続編！！おめでとうございます(*^_^*)これからも楽しみに更新待っています♪ (2015年9月10日 23時) (携帯から) (レス) id: f29bd3d01c (このIDを非表示/違反報告)
Bell(プロフ) - 相変わらず面白そうデスネ!!応援してますデス!!頑張ってください、デス!! (2015年9月10日 21時) (レス) id: 004715aa18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIMONADE x他1人 | 作成日時：2015年9月10日 21時
