雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ45)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:46,308 hit

cap44 ページ45

＜ｺｰﾄﾞ＞

怒鳴りあう麦わらとﾊﾞｷﾞｰ。

騒がしいが、ひたすらに我慢する。

苛立ちや鬱憤は時に莫大な力を呼ぶ。

苛立ちを爆発させるのは今ではないのである。

暫くすると騒がしさが止んだ。

麦わらがﾊﾞｷﾞｰを殴り倒したのである。

ｼﾞﾝﾍﾞｴの後ろにある柵に飛び移った麦わら。

流石、ｺﾞﾑ人間。

高さは3m程あった筈だが軽々と飛び移った。

普通の人間なら、まず不可能である。

「わしの事はｼﾞﾝﾍﾞｴと呼んでくれ。七武海をやっとったがもう称号剥奪は確実じゃ。思う存分海軍本部で暴れてやろう!!!」

「「えぇぇぇぇっ!!?」」

ｼﾞﾝﾍﾞｴの言葉を聞いて麦わらとﾊﾞｷﾞｰが大声を上げた。

…何事だ??

「おいおい!!!お前、七武海だったのかぁ～!!?じゃあ強ぇわけじゃんよ!!!」

知らなかったのかよ。

「おい!!!海軍本部ってのは何だ!!?まさかこの船海軍本部へ向かってんじゃねぇだろうな!!?」

「今更何を言ってる。正義の門から出た時点で行き先は海軍本部かｴﾆｴｽ･ﾛﾋﾞｰの他に無い」

葉巻を加えたｸﾛｺﾀﾞｲﾙ。

その葉巻何処から持ってきたんだよ??

「船が乗っているのは政府専用ﾀﾗｲ海流。もとより俺達は戦争に用があって脱獄したんだ」

「きき…聞いてねぇぞーーーっ!!!」

そりゃあ、お前らには言ってないからね。

自分で気づかなかったのが悪い。

「今すぐ艦を止めろ貴様あぁぁぁ!!!」

「止まるわけなかろうが」

ｼﾞﾝﾍﾞｴに掴みかかったﾊﾞｷﾞｰ。

呆気なく撃沈。

「お前らが降りろよ」

「降りられるか!!!折り紙つきで死ぬわ!!!」

ﾋﾞﾋﾞﾘな性格は今でも変わらないんだね??

ちょっとは男らしくなったらどうなんだ??

慌てふためく囚人達を見てﾆﾔﾘと笑う。

何これ凄っごく面白い。

と、まぁこんな茶番を繰り返していた時。

ﾏｽﾄに取りつけてある電伝虫が鳴った。

「ん??もしもし??」

運が良いのか悪いのか。

恐らく後者だろう。

電伝虫を取ったのは麦わらだった。

『こちら海軍本部』

「あ、俺ﾙﾌｨ」

「「名乗るな海賊が!!!」」

新人類からの激しい突っ込みも気にせず(地味に笑い声が聞こえた気がするが…)。

海軍本部側は一方的に話し始めた。

『この艦が脱獄囚共に乗っ取られた事はｲﾝﾍﾟﾙﾀﾞｳﾝ護衛艦隊より報告を受けている』

「沈めとけば良かったかな…」

「何怖い事言ってるんですか、主??」

ｲﾜﾝｺﾌに怯えているﾙｰｳ。

未だに震えは健在であった。