雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ41)

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＜ｺｰﾄﾞ＞

「麦わらぁああ!!!」

階段を駆け上がっていると、後方からﾏｾﾞﾗﾝの声が聞こえてきた。

「貴様は絶対に!!!此処から出さんぞぉおお!!!」

さて、皆さんお忘れで無いだろうか。

僕は狐尾族なのである。

聴覚や嗅覚は普通の人間の5倍はあるのだ。

この叫び声は、きつい。

「耳が潰れる…っ!!!」

ｲﾝﾍﾞﾙﾀﾞｳﾝは音がよく響く。

それが仇となったのであった。

涙をうっすらと浮かべながら麦わらの元へ全速力で走った。

途中にいた新人類と脱獄した囚人達は飛び越えれば済む話である。

…何人か踏んだけど。

LEVEL3、先頭地点。

ｼﾞﾝﾍﾞｴと共にLEVEL3を駆け抜ける麦わら。

持ち前の脚力でｼﾞﾝﾍﾞｴの隣まで走った。

「軍艦と監獄船は監獄を囲むように配置されている…。どれか一隻奪い取れれば、処刑までにﾏﾘﾝﾌｫｰﾄﾞへ着ける!!!」

差し迫る火拳の公開処刑まで、あと4時間半。

「軍艦がそう易々と残っているとは思えないが…ｼﾞﾝﾍﾞｴ、策はあるのか??」

「確かに…。海軍本部へと出航するよう連絡が回っていてもおかしくは無いな…」

少し考える素振りを見せたｼﾞﾝﾍﾞｴ。

「急ぎましょう。既に手遅れかも知れんが…」

LEVEL2への階段が見えてきた。

一気に階段を駆け上がる。

階段を出ると同時にﾏﾝﾃｨｺﾗの姿が見えた。

「ｺｲﾂら…倒した筈なんだけどな…」

「あれって、もしかしてお前の仕業だったのかー!!?助かった!!!ありがとな!!!」

ﾏﾝﾃｨｺﾗに膝蹴りを入れながら礼を言ってきたのは麦わらである。

「なら、あの振動はお前らの仕業かよ…??地震でも起きてるのかと思ってた」

それにしても、妙だな…。

「鍵が全部開いてるな…誰が逃がしたんだ??…あぁ、彼奴か」

ﾋﾟｴﾛﾒｲｸの顔馴染みが下品に笑っている顔が頭に浮かんだ。

彼奴ならやりそうな事である。

手薄すぎるLEVEL2は難なくｸﾘｱ。

LEVEL1への階段を駆け上がった。

「出たぁああああ!!!」

急に叫び声が聞こえてきて肩が跳ねた。

恐らく、聞こえているのは僕だけだろう。

それにしても、何処かで聞いた事のある声だった気がする…。

いや、まさかあのﾋﾟｴﾛﾒｲｸな訳ないよな??

そう次々と面倒持ってくるような馬鹿じゃないと思うんだが…。