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cap33 ページ34

<シロエ>

第一章、〜混乱〜

[此処…何処…??]

XXXはそう呟いた。

白い閃光に身を包まれ、目を固く閉じた。

恐る恐る目を開けると、そこは無人島だった。

こんな非現実的な状況があって堪るものか。

仲間は何処へ行った??

親友は何処へ行った??

XXXは混乱し続けた。

訳が分からなかった。

そして、やっと理解した。

皆が消えたのでは無い。

僕が消えたんだ、と___。

自分の中で、何かが切れた。

プツン、と音をたてて、何かが切れた。

[うわあぁぁぁぁぁぁ!!!]

叫び、暴れた。

無意識に島の半分を破壊していた。

XXXの力は健在だったと、初めて悟った。

XX×XX×Xを開け、Xを取り出した。

[XXX・XXX]

ボゥッ、と音をたててXから火の矢が飛び出した。

それは木に突き刺さり、跡形も無く木を燃やして灰にした。

このとき、力の恐ろしさを知った。

怖かった。

自分が、怖かった。

膝から崩れ落ち、ボロボロと涙を溢した。

[おい、お前]

[っ!!?だ、誰だっ!!!]

涙を拭う暇も無く立ち上がった。

[そう警戒するな、これはお前がやったのか]

[…そうだ]

[ははは!!!こりゃあ傑作だ!!!]

目の前にいる人間は大きく口を開けて笑った。

[お前、僕が怖くないのか]

[あぁ、怖くねぇ]

[…そうか]

フッ、と微笑んだ。

[お前、俺と海を渡らねぇか??]

[海を…渡る…]

目の前にいる人間は悪い奴じゃない。

そう本能で悟った。

[俺はXXX・X・XXX。お前は??]

[僕は…XXX。XXXX・X・XXXです]

[そうか、XXX!!!これから宜しくな!!!]

気さくな笑顔。

僕はこの時悟った。

僕はきっと、この笑顔に溺れる、と___。

そこまで読んで本を閉じた。

白いインクが滲んでいて読めない部分があった。

ふぅ、と息を吐いて呟いた。

「コード、お前は___」

トントン、とドアがノックされる。

「主君、入るぞ」

入ってきたのは、アカツキだった。

「主君、円卓会議のギルドマスター達に本が届いているとの連絡があった」

「その本、題名は!!?」

ギョッとしたアカツキが一つ咳払いをして言った。

「…Horizon of a memory and record。…日本語訳、記憶と記録の地平線」

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作者名:LIMONADE x他1人 | 作成日時:2015年11月23日 11時

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