雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ28)

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cap27 ページ28

＜ｺｰﾄﾞ＞

「ﾙｰｳ、弁当食べる??」

「暑さで食欲が沸きません…。っていうか、腐ってるんじゃないですか??」

ごもっともである。

だが、この非常識な鞄の前ではそんな意見は消し去れるのだった。

「ﾏｼﾞｯｸﾊﾞｯｸは気温とか湿度とか関係ないから腐らないよ??」

一瞬の沈黙。

「…我、ﾏｼﾞｯｸﾊﾞｯｸの中で休んでますね」

もぞもぞと懐から出てきたﾙｰｳをﾏｼﾞｯｸﾊﾞｯｸへと誘導する。

「迷子にならないようにね」

「なりませんよっ!!!」

ﾋｮｲ、とﾏｼﾞｯｸﾊﾞｯｸの中へと飛び込んだﾙｰｳ。

かなり広いから多分迷うと思うんだけど…。

ま、いいか。

「さて、自由気ままな暴走野郎(麦わら)は何処に行ったのかな??」

探し回るのも面倒なので見聞色の覇気を使う。

「最高戦力が集まってる…。間違いなく僕の事も知れ渡ってるよなー…はぁ…」

こんなところで足止め喰ってる場合じゃないんだけどなぁ、と愚痴を溢しつつ麦わらの元へ向かう。

ﾎﾞﾝ･ｸﾚｰも一緒にいるらしい。

調理場からの匂いを嗅ぎつけたのか…??

…野性児って素晴らしいな。

「おい、麦わら……って、ﾏｼﾞか…」

麦わらの目の前には、ﾏｾﾞﾗﾝ。

監獄署長のﾄﾞｸﾄﾞｸの実の能力者。

覇気が使えない彼奴では勝ち目が無い。

「麦わら、お前、覇気使えないだろ」

「覇気??覇気って何だ??」

ｷｮﾄﾝとする麦わら。

やはり知らないらしい。

「下がってろ。先にﾎﾞﾝ･ｸﾚｰと共にLEVEL5へ迎え。すぐに追いつく」

「っ、でもお前は…」

「兄貴を助けたいんだろ!!?さっさと行け!!!」

麦わらに向かって怒鳴る。

「…分かった、絶対来いよ」

渋々といった様子だが走り去った麦わら。

ﾏｾﾞﾗﾝの方を向き、覇気を飛ばす。

「ﾏｾﾞﾗﾝ、一応言っておくが、ｲﾝﾍﾟﾙﾀﾞｳﾝが侵入を許したのは3回だぞ??」

「どういう事だ、蒼(ﾙ･ﾌﾞﾙｰ)!!!」

動揺しているﾏｾﾞﾗﾝを見てﾆﾔﾘと笑う。

「“俺”が初めて侵入したのは船長の顔を見に来た時だ。ｲﾝﾍﾟﾙﾀﾞｳﾝに侵入するのは2回目なんだよ」

「…毒竜」

「いきなり攻撃するか普通…input。武装色、硬化…」

刀を抜き、武装色の覇気を纏わせる。

戦闘、開始だ…!!!