雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ11)

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cap10 ページ11

＜ｺｰﾄﾞ＞

ﾄﾞｻ、ﾄﾞｻｯ…。

天竜人に仕える衛兵達が倒れていく。

今まで戦っていた者達が倒れていくのを見て、麦わらの一味は驚きを隠せずにいた。

「何した、彼奴…!!!また不思議な事したぞ…」

「何だ、あの和服野郎…」

おい、聞こえてるぞ、そこ。

「覇気を知らないのか…」

ぼそりと呟き、ｽﾃｰｼﾞに腰掛ける。

「ははは、流石だな。更に強くなったようだ」

「お褒めに預かり光栄ですよ、“副船長”」

「そんな事、思っていないだろう??それと、副船長は止めてくれ。もう引退したんだ」

ははは、と笑うﾚｲﾘｰ。

少しの間だけだが僕はﾛｼﾞｬｰの船に乗っていたのである。

そのせいで海軍に海賊だと思われたらしい。

今は立派な海賊狩りだが。

「その麦わら帽子は精悍な男によく似合う…!!!会いたかったぞ、ﾓﾝｷｰ･D･ﾙﾌｨ」

ﾚｲﾘｰのその言葉を聞いて思い出す。

何処かで聞いた事のある名前だと思ったが…。

「…大きくなったんだな…。ｼｬﾝｸｽも喜んでるだろうよ。なぁ、副船長??」

そう。

ｼｬﾝｸｽからﾙﾌｨという海賊の話はよく聞いていたのだ。

ﾛｼﾞｬｰ船長と同じ事を言う奴がいたとか何とか……まぁ、どうでもいいんだが。

「衛兵を一斉に倒したのも彼奴なら魔術か妖術の類を使えるって事だろ…!!?能力者かなんかだ…!!!…ﾙﾌｨ、どんな知り合いだよ」

「俺、知らねぇって本当に!!!」

かなり勘の良い長鼻君。

魔術や妖術じゃないけど魔法は使える。

能力者ではないけどね。

「僕はｼｬﾝｸｽから嫌というほど聞かされて知ってるだけなのでご安心を」

「安心できねぇよ!!!お前何者だぁ!!?」

余計に警戒させたらしい。

麦わらはｼｬﾝｸｽを知ってるのか!!!とかなり嬉しそうにしているが。

「それより、此処、海軍に包囲されてるぞ??さっさと脱出したらどうだ??」

「それを先に言えっ!!!」

ｷﾞｬｰ、と騒ぎ出した長鼻君。

一体何なんだ、君は。