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「うわああああああああ！」
物凄い音、スピード、高温の脱出ポッド内。これじゃ地球に着く前に干からびて死んじゃう────死んじゃ、死んじゃ...あれ？
熱く、ない。
あまりにも重力やスピードを感じるものだから、強く閉じていた目を開けると。
あのロケットに乗り込む前にいた、夜の公園。
それが目の前に広がっていて。
周りを見ると自分がお城の遊具の上に座っていることがわかって、あれ？と首を捻る。
なんで、私ここにいるんだろう。
不思議に思って地面に手を付き立ち上がろうとすると────ぐらり、揺れる地面。
わっ、と遊具の手すりに掴まって自分の足元を見ると。
ガラスの、靴。
それも片方だけ。まるで、舞踏会から抜け出してきたシンデレラのような。
...はっとしてそのガラスの靴を脱いで。
そうだ、そうだ私、あの星から逃げて、抜け出してきて。
志麻くんとセンラくんは？あれ、脱出ポッドはどこに？
疑問が尽きない中、ガラスの靴を手に取ろうと前傾姿勢になった時。
目の前に現れたのは、あのペンダントで。
クリスマスに志麻くんがくれたそれは、二人とお揃いの。
夢、夢じゃない。
どうして私、一度『なんで、私ここにいるんだろう』なんて思ってしまったんだろうか。
ガラスの靴を手に取り、首にかかっていたペンダントを握りしめて。
息を、小さく吸って、吐いて。
そうすると、目の前に現れた大きな朝日。
朝焼けだ、今、何時だろう。
服はあの日の普段着に戻っていて、ポケットにあるはずのスマートフォンを取り出して。
朝、五時。
まだこの時間なら家族は起きているか起きていないか、それぐらいの時間だろう。
じゃあ外に出ていたこともバレないな、と遊具から降りようとして。
ふと気になった、スマートフォンの写真。
ポン、と一覧を起動して。目に入ったのは、あの星々で撮った風景の数々。
星、ハロウィンの街、紅葉...ノイズが走ってよくわからない写真になっていたものも、綺麗に見えるようになっている。
横にスライドを続けて写真をめくって、めくって。
最後の一枚、それは。
...卒業式、私達は卒業していないけれど。
三人で桜を背景に撮った、笑顔の写真で。
『A、変な顔になっとる』
『写真撮ることあんまないから...ちょっとね』
『じゃあまーしぃに一発芸してもらおかな』
何でだよ、と笑い合ったあの日。
思い出が蘇り、その写真の上に。
ぽた、ぽたと水滴が落ちた。
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ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (7月2日 21時) (
レス) @page50 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
可愛い後輩ちゃん - 完結おめでとうございます‼とても私好み過ぎて1~3、一気読みしてしまいました,😌素敵なお話ありがとうございました!! (2022年2月23日 22時) (レス) @page50 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - 続編3作に渡る連載、本当にお疲れ様でした。作者様の作品と出会ったのが遅かった私ですが、どのお話も面白くてついつい夜更かししてしまうくらい読んでしまっていました。素敵な作品をありがとうございます。幸せな時間を過ごせました。本当にありがとうございました！ (2022年2月15日 3時) (レス) @page50 id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 完結おめでとうございます！！幸せでよかったです...！めちゃめちゃ面白かったので一気見させて頂きました...本当に素敵なお話をありがとうございました！ (2021年8月1日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 連載お疲れさまでした。毎話すごく楽しかったです。今回もすてきなお話ありがとうございました！！ (2021年8月1日 14時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#N/A | 作成日時：2021年7月4日 15時
