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「大丈夫？やり残した事とかない？」
こちらに振り向いて聞いてくるセンラくん。私が深く頷くと、ニッと笑って操縦盤の方に向き直った。
その操縦盤の近くには、全て砂が下に落ちた砂時計。
「...じゃあ出るからな、シートベルトしっかりしとって」
志麻くんのその声に、もう慣れた手つきで座席のシートベルトを確認して。
この出発する時の振動も何度も味わったし、ロケットさんのおかげで重力に耐えることもなくなって。
私がここにいることが当たり前になったのだと、改めて感じる。
しばらくして、彼らの星まで向かう自動運転モードに切り替わり。
グッと伸びをして立ち上がると、操縦席には何だか落ち着かない様子の彼ら。
「...どうしたの？」
「いやなんか、久々やなあって」
「一年ぶりやん？俺ら」
久々の里帰りにソワソワしているといったところだろうか。
特に何も考えてはいなかったが、そういえば私はあちらで何をさせられるんだろうか。
...そう考えると私までなんだか落ち着きがなくなってきた。
「...緊張してきたかも」
「何でぇな。別になんも変なことさせられるわけちゃうし、堂々としとけばええねん」
【そうですよ、A様。もうA様は十分立派なお方ですから】
「そーそー、何か困ったらすぐ俺らに言うてくれたらええし」
全員、笑顔はぎこちないけれど。
仕方ない、皆緊張しているのだ。逆にそれが可笑しくて、次第に本当の笑みが溢れ出す。
さて、目的地までもうそろそろだ。
ロケットさんがアナウンスをしてくれて、窓の外を見ると本当だった、虹色の星。
一番最初、説明をしてもらった時に誰も虹色なことに突っ込まなかったのは本当に虹色だったからなのかあ、と今更ながらに納得して。
「着陸準備するから、席戻ってな」
これも毎度のこと。
これで最後かと思うと少し、寂しいけれど。
...静かに着陸した宇宙船、窓の外を見ると、見たことの無い景色が広がっていた。
「...さて、行きましょか」
「うわ、もう集まってきとるやん。ゆっくりさせてえな」
志麻くんがボタンを押すと、開かれる入口の扉。
彼らが先に降りたのを見て、私も後に続く。慣れたこの星に入る時にくぐる薄い幕の感覚も、これで最後だろう。
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ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (7月2日 21時) (
レス) @page50 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
可愛い後輩ちゃん - 完結おめでとうございます‼とても私好み過ぎて1~3、一気読みしてしまいました,😌素敵なお話ありがとうございました!! (2022年2月23日 22時) (レス) @page50 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - 続編3作に渡る連載、本当にお疲れ様でした。作者様の作品と出会ったのが遅かった私ですが、どのお話も面白くてついつい夜更かししてしまうくらい読んでしまっていました。素敵な作品をありがとうございます。幸せな時間を過ごせました。本当にありがとうございました！ (2022年2月15日 3時) (レス) @page50 id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 完結おめでとうございます！！幸せでよかったです...！めちゃめちゃ面白かったので一気見させて頂きました...本当に素敵なお話をありがとうございました！ (2021年8月1日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 連載お疲れさまでした。毎話すごく楽しかったです。今回もすてきなお話ありがとうございました！！ (2021年8月1日 14時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#N/A | 作成日時：2021年7月4日 15時
