26期短編集 (ページ23)

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ゆず兄ページ23

河井目線

「A！！」

…連絡が後輩であるAから来た、俺はそれから家を飛び出しここにやって来た。

「はぁは…大丈夫か？」

俺がそう聞けば…縦に頷くA、正直大丈夫やないやろうなぁ…。

連絡が来た時は…アイツに振られたと言うとったA…、、

ここに来て…ほんまやろうなぁ、そう思った。

「ごめんなぁ…知っててん…、アイツに彼女居る事…、」

『…っ、ゆずにぃ、、』

俺の言葉にAは反応をし、顔を上げる。

そしたら…涙を溢れさせたAの目とぶつかり…そして更に泣くA…。

「もう…どないしたらええんや…、」

俺はほんまにどないしたらええか分からへんくて…Aの隣に腰掛け、Aをギュッと抱き締めた…。

これくらいしか…思いつかへんかったから…。

「俺はお前のこ…んん…ぁ、なんか買って来るわ…ここから動いたらアカンで？」

俺はそう言いAから離れる…。

言おうとした言葉の先を…誤魔化して…、、

ほんまは言いたかった…。

「俺はお前の事好きやで」って、、

けど今言うた所で…Aを苦しめてまう、そう思ったから言えへんかった…。

けど…Aがアイツの想いを断ち切った時、俺は言うつもりやで？

やからA、覚悟して待っといてなぁ？

俺はそんな…キザ過ぎる事を心の中で思い、Aが好きなホットココアを買う。

そして…俺がAに告白し、無事恋人同士になったのは…まだまだ先の話やで…。

終わり