26期短編集 (ページ22)

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稲田さんページ22

稲田目線

「お月さんが綺麗ですね？」

『稲ちゃん…それ意味知って言うてるん？』

ゆずるの相方の…そしてアキナ牛シュタインでは仲間であり、稲ちゃんがそんな事を言って来た。

私もいい年で…稲ちゃんが言って来た言葉の意味くらい知っている。

けど稲ちゃんがそれを知っているのか…それは疑問だった。

「えー…意味があるんですか？」

『あるよ…笑もう稲ちゃんは可愛いね…笑？』

ホッとした私…。

だって意味を知っていて稲ちゃんが言って来たのなら…意味が違って来るし、何より私の方がドキドキして変な顔になっちゃうから…。

「…意味知ってて、言うたんやったら…Aさんどうしますか？」

『へ…？どういう…、』

私は稲ちゃんの言葉を聞きキョトンとしてしまう…、、そして稲ちゃんから目を逸らせない、だって…、、

逸らせないくらいに稲ちゃんの目が真剣で…そして何よりも…私がドキドキとしてしまってるから…。

「ほんまは知ってました…、僕、僕は！そんな鈍感やないです！好きです！」

稲ちゃんは真剣に私と向き合い告白してくれた。

それはバラエティーでは見せない…稲田直樹の顔で…、、

『私も…稲ちゃんの事…ずっと大好きでした…、！』

逃げも隠れもしたくない…。

稲ちゃんが真剣に告白してくれるなら…私も告白しようって…。

そして晴れて私と稲ちゃんが恋人になったのは別な話…。

終わり