26期短編集 (ページ19)

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川原君ページ19

私目線

朝起きたら子犬になってしまっていた…、、貴方だったらどうしますか？

私の名前はA。芸人をしていて、そんな今日も仕事に行く…予定だったんだけど行けそうにない。冒頭でも話した通り目が覚めたら子犬になってたんやから…。

「A～、A居る？」

ぁ、川原君と一緒に行く約束してたんやった、どうしよう…、、

川原君とは私と同期で天竺鼠の川原君の事。そして彼氏でもあって…、、どうしようとくるくるする、けどこれじゃあ埒が明かないから玄関の所まで行く。

「居らへんの？」

川原君に分かって貰う為に私は扉をカリカリする、だって子犬になってる訳やし、私や開けられへんからね？

「ん？ぁ、開いた…、」

どうやら鍵は開いてたらしく…扉が開く。するとその瞬間に川原君と目が合って…、、

「A…？」

と川原君は一発で私なんだと気づく。普通の人だったら気付かないだろう…。私は嬉しくて堪らなくて…川原君の足元に行きすりすりとする。

「ほんまにAやったんか…、」

なんて川原君は私を抱き上げよしよしとしてくれる…。

…気付いてくれた事、そしてこうして撫でられてる事…そんな事をされていたら元に戻らなくてもなんて思ってしまう…、、

「A、遅刻やで～、」

『ぇ？ぁ！』

川原君の言葉に私は目が覚める。どうやら夢を見ていたらしく…私は人間のままだった。何だ…。

「ほらヨダレ垂らしてんと遅刻するで？」

『そんな事言わんといてよ、もう///』

同期で彼氏であり同棲もする川原君…。やっぱり人間で…こうして川原君と朝向かえる事が出来る…って幸せだなぁって思う私…。

当たり前の事だけど…この日常を有難く思わなきゃなぁ…なんて夢を見て思った…。まぁあの夢は夢で…続きをみたいかもしらんけどね？

終わり