貴方が居る日常 (ページ3)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:11,938 hit

失恋から始まる恋だって…。ページ3

私side

信じたかった…。

…いやもうとうの昔に私達の関係性なんて変わってたのかもしれないけど…。

帰ったら彼の靴があったから寝室に行ったら彼と女がコトを行ってた、それだけ…。

…反省するかと思えば…、

「丁度良かったわ笑笑お前女としての魅力全然無いんだよ！！」

「仕事ばかりしてさ何が楽しいの？干物女は嫌いなんだよ笑笑！」

なんて言われて別れを告げられた。

こっちだってごめんだ、あんな男…。

…でも何で泣いてるんだろう…私は…。

私なりに尽くして来たつもりだ…。

でも迷惑だったのだろうか…。

今日はとことんついてない日だ仕事も上手く行かず、最悪な現場は見ちゃうし…。

「A…？」

ふらふら歩いてたら同期であるかまいたちの濱君が居た彼と会えば直ぐに喧嘩しちゃうような仲、正直彼に会いたくは無かった…。

「何してるん…こんな所で…、」

『別に…なんだって良いじゃん…、』

と私はこんな無様な顔を見られたく無かった。

…だけど腕を掴まれた…。

「やっぱりなぁ…、」

そう呟くように言った彼は私を引き寄せギュッと抱きしめた…。

『離して…！やだ…！』

「離されへん…！暴れんな…！」

私がじたばた暴れても濱君は離してくれなくて…寧ろ抱きしめる力は強くなっていった…。

「ええ加減にせえ…！お前見てるとほっとけんねん…！」

『っ…そんな事言わないでよ…彼氏でも無い癖に…！』

「そうや…俺は彼氏や無い…、」

『ん…！』

と濱君はそう言った直後に私にキスをした。いきなりの深いキスに着いて行けない…。

…というか何で濱君が私にキスをしているのか理解出来なかった…。

「好きや…Aが…見てたら分かんねん…何かあったんやろ…？」

いきなりの告白に…気付いてくれた事に涙が止まらなかった…。

忘れてた…好きって感情を…。

あの人と付き合っていつしか忘れてしまっていた…。

『私…女としての魅力無い…？かなぁ…泣見ちゃった…私仕事ばかりしてつまんない…、』

「もうええから…、」

子供みたいに泣きじゃくる私を彼は泣き止むまでずっと子供をあやすかのように優しく抱きしめてくれた…。

暖かくて…そんな感情さえも忘れてしまってたんだよ…、、

「絶対そんな男忘れるくらい好きにさせたるから…、」

真剣な目で濱君にそう言われた私…。

だけどもうこの時私は濱君に恋に落ちてしまった…。

…でもまだ彼に言うのはちょっと恥ずかしい、言うのはまだ待ってて欲しい。

…いつかは自分の口で言うから…。

END。