朱夏のレゾナンス (ページ25)

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｢え!?女とホテルから出てきた!?｣

渚さんのビールを飲む手が止まった。

バイト終わり、渚さんとごはんを食べながら
あのことを話した。

毎日のように思い浮かぶあの情景。

気付けば、あれから1週間が過ぎていた。

｢新しい彼女?｣
｢わかりません。
復縁したのかもしれないです。｣

2人の甘い雰囲気に目が眩み、
紫耀くんには、もう会っちゃいけない気がした。

それでもなお、
同じやねと微笑み、共感してくれた彼が胸の中にずっと居続けていた。

｢Aちゃんに気があるような素振り見せておいて、そんなことするなんて最低！｣

お酒のせいで顔が火照っている渚さん。

｢しかも、1週間も音沙汰なしでしょ？｣
｢渚さん、飲みすぎじゃ…｣
｢よし！決めた！｣
｢え？｣
ビールを一気飲みした渚さんを見て
悪い予感が頭をよぎる。

｢直接、会って確かめよう！｣

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