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人情深く、1度懐に入れた相手にはとことん甘くなる性質を持つ。なんなら手放したくないとすら思う。なんと身勝手なんだろうか。大抵長い時間を共に行動していればいつの間にか情が湧いてくる。例えばバディ。ぶつくさと文句を言いながらも決して見捨てず相手に寄り添おうとする。その人が困っていれば即飛んでくるし多少の苦労も甘んじて受け入れる。献身的とでも言おうか。あくまでも気が向いたから助けてあげるのだという体を取るがどう見ても甘い。そんな相手を何人も作ってしまえばその人が死んでしまったときに精神が保たないことは明白である。
あとは彼の拒絶を突っぱねてグイグイ来る押しの強い相手にも弱い。本来すぐ絆される人間なので。
特にバディに対して大きな感情を抱いている。1度バディを失っているのが大きなトラウマとなっているのか、新しいバディだけは絶対に死なすつもりは無いのだと。その人が目の前で死ぬくらいなら自分が代わりに死にたいと思っている。別に比喩ではなく。勿論それをそのまま口に出すわけにはいかないので「おれより先に死ぬな」という呪いの言葉に変えて時々吐き出している。普段は冷静に動ける癖にバディが危ない目に合っているとなればなりふり構わず飛んでいこうとする。
人のことをよく見ている。相手の癖や些細な表情の変化に目敏く気がつく。つまり大体分かっていて相手の精神を逆撫でしに行っているのだということ。良心が痛まないわけでは無い、というかガンガンに痛む。酒を大量に摂取した状態だと心を許した相手にこれについてよく愚痴る。そんなに辛いなら辞めればいいと言われても情が湧くよかマシと返す。変な方向に強情である。
ついでに言えばそういう動きが全部目に入ってきてしまうので戦闘相手と長時間睨み合ったり無駄に会話をするのが嫌い。
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作者名：雨宮 | 作成日時：2022年11月27日 13時
