見えない鎖 (3) ページ12
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全身が がたがた震えて、ちっとも照準が定まらないまま ジョルノの姿は 小さくなっていく。
ミスタと合流すると 2、3 言葉を交わして 再び歩き出す。
ジョルノが振り向く気配がないことを確認すると、ミスタが 私の方を振り返り “ 追えって！ ” と そんな風な身振り手振りをする。
それに対して 私が 大げさに髪を振り乱して 首を横に振って見せると、肩をすくめて 小走りでジョルノを追いかけていった。
2人の姿が見えなくなると 滑稽にも 縋り付くように構えていた拳銃を放って、血に塗れた膝を抱える。
背後から控えめに こちらへ歩み寄ってくる足音がして 漏れ出る嗚咽を必死に押し殺す。
足音がすぐ後ろまで来たとき 頭から“何か”に すっかり覆われて 視界が奪われる。
真っ暗な闇の中 血生臭さに混じって香る この匂いは 洋梨の香り…
「… フーゴ」
頭から すっぽりと私を覆うこれは きっとフーゴのジャケットなのだろう。
その生地を隔てた向こう側から 優しく抱きしめられて、血生臭さに打ち勝つほどに優しい香りが鼻腔を擽るので 私は嗚咽も気にせずに ぼろぼろと泣いた。
血溜まりに膝をついて 私の背を撫でるフーゴの熱が 冷え切った血溜まりに浸って震える身体には あまりにも心地がよくて その熱に縋りついた。
見えない鎖
“血溜まりでだって生きていける”を使い勝手の良い設定に昇華させるべく 捏ねくりまわしましたが これじゃない感が払拭されず…
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孔雀の子(プロフ) - 鶩さん» 引くわけありませんんん！じゃんじゃん詰め込みましょう！？ (2019年2月15日 4時) (
レス) id: e65ad6e5bc (このIDを非表示/違反報告)
鶩(プロフ) - わぁぁぁ！！気に入って頂けたみたいで良かったです！！私の好きを詰めてしまったものなので、皆様に引かれてしまったらどうしようと思いながら書きました....(恥) (2019年2月15日 0時) (レス) id: 22c497b882 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀の子(プロフ) - 鶩さん» さっそく読ませていただきましたよ~！ぐろぐろに暗チ… スキが盛りだくさんで性癖に刺さりまくり！最高でしたッ！！ (2019年2月15日 0時) (レス) id: e65ad6e5bc (このIDを非表示/違反報告)
鶩(プロフ) - 孔雀の子さん» 孔雀の子さんにそんなことを言われたら........書いちゃいました(照) (2019年2月14日 23時) (レス) id: 22c497b882 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀の子(プロフ) - 鶩さん» とっても嬉しい！ありがとうございます！！鶩さんの書く文章が大大大好きなのでいつか鶩さんの書くケーキバースも読んでみたいです！！ (2019年2月14日 20時) (レス) id: e65ad6e5bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：孔雀の子 | 作成日時：2019年1月3日 0時
