墓地にて晴天 (ブチャラティ) ページ5
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ブローノ・ブチャラティ
「ひさしぶり」
「どーもォ、Aさん」
墓参り向きではない鮮やかな黄色のワンピースを着たAを見て同じく墓参り向きではない服装のミスタは内心ほっとしていた。
Aとブチャラティの関係はとても一言では言い表せないものだが掛け替えのない存在であったことは確かなはずだ。
ブチャラティの訃報を聞かされたAは非情なまでに無表情でただ一言、「そう、残念ね」とだけ言ってさっさと同棲していた部屋を引払い、それからこの5年間1度も姿を現さなかった。
あまりにもあっけない2人の終わりに映画のような深い愛で結ばれていると勝手に思っていた当時のミスタは困惑した。
「びっくりしたァ!Aさん、何も変わってねーんだもん」
「ミスタこそ。それに私、これでも子を持つ親なのよ?」
結婚したのか、と何と無く寂しい気分に浸っているミスタを他所にAは話を続けた。
「実はあの時、お腹にいたのよ。彼の子が」
ミスタは笑顔で泣いた。凄く晴れやかな気分だった。
そんなミスタを見てAも静かに泣いた。
その日は清々しいほどの快晴だった。
墓地にて晴天
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孔雀の子(プロフ) - 鶩さん» ありがとうございます!混部短編集… 待ってましたあああ!楽しみにしています! (2019年2月28日 1時) (レス) id: 6656794f1c (このIDを非表示/違反報告)
鶩(プロフ) - 孔雀の子さん» んあぁぁあ!!!書きたい!書きたいです!!←....3月1日に混部の短編集を出来たら作ろうと思っているので、その時にまた書かせて頂きますぅぅぅ!!! (2019年2月28日 0時) (レス) id: 22c497b882 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀の子(プロフ) - 鶩さん» ありがとうございます~!7部読破後でも(ぜんぜんッ)構わないので鶩さんの書くギャグ味の強いジャイロ夢を読みたいです!!! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 6656794f1c (このIDを非表示/違反報告)
鶩(プロフ) - 孔雀の子さん» はい!どんどんしちゃってください!!← (2019年2月27日 23時) (レス) id: 22c497b882 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀の子(プロフ) - 鶩さん» ところで!鶩さん!とうとう7部を読み始めたそうですね…(震え)!こんなところで恐縮ですが、リクエストしてもよろしいでしょうか…? (2019年2月27日 22時) (レス) id: e65ad6e5bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:孔雀の子 | 作成日時:2018年10月28日 3時