【文スト】福沢諭吉 恋愛集【男主】

愛が一つ　再会 ページ23

｢…じゃあ、普段の俺でも……良いのですか｣


福｢あぁ…偽りのない、お前でいろ｣


｢…分かりました｣


｢…福沢さん、好きです…｣


福｢私もお前が好きだ｣


｢…ふふ……両想い、ですね……｣


福｢そうだな｣


もう、妻になる夢は棄てよう…。


この人の近くに居れるだけ、有り難いと思おう…。


福｢それにしても、髪が伸びたな｣


福沢さんが俺の髪を触り、感心したような声を出した。


俺の髪は長く、ポニーテールのようにしてるが腰まである。


真っ直ぐで、福沢さんとは全く違う。


｢長いのがお嫌いでしたら、福沢さんの好きな長さに切って下さい｣


貴方の為に、伸ばしたのです。


福｢構わぬ。髪の長いお前も可愛い｣


｢っ｣


…そう言われたい訳じゃない…。


でもまぁ、少し嬉しい…。


福｢…昔みたいに、呼び捨てや敬語なしには戻らんのか｣


｢…そっちの方が、良いですか…？｣


福｢あぁ、距離を感じる｣


｢…分かりました、そうします｣


｢福沢、ただいま｣


福｢あぁ、おかえりA……私の息子よ…｣


福沢さんはそう言い、再度強く抱き締めてきた…。

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