第一章_美味しい珈琲二_ ページ3
ぼーっとしていると私が座っている席にチョコレートと珈琲が置かれていた。
はっとして辺りを見渡すが店員は居なかった。私がぼーっとしている間に置いてくれたのだろう。
「いつの間に…。」
早くチョコレートと珈琲頂かないと。ホコリついちゃう。
珈琲は「輝くホットコーヒー」というくらいなのだから、キラキラしているのだろうか?
否、そんなことはなかった。輝くホットコーヒーと言う割には、一見普通の珈琲に見える。
「…あ、メニューの詳細見ればなんか分かるかも。」
メニューには、こう書かれていた。
_輝くホットコーヒーには金箔入り蜂蜜を入れてお飲みください。尚、注文した他のメニューに蜂蜜がついている場合は蜂蜜が付属しない時があります。ご了承くださいませ_
なるほど…?よく分からないが、珈琲に入れて飲むのだろう。何度か家のインスタントコーヒーに蜂蜜を入れて飲んだことがあるから何となくわかった。
金箔入りの蜂蜜をスプーン1杯分すくい、珈琲に入れて混ぜる。
…少し経つと、珈琲の上にキラキラと金箔が浮いてきた。
「…これで"輝く"ホットコーヒーってことね。」
星空カフェはほかのカフェ、お店では出てこないような神秘的で、あっと驚くような商品がが沢山ある。
「うん…珈琲に蜂蜜が混ざってて…凄く美味しい。」
……いつの間にか、珈琲は全て飲み終わってしまった。
「珈琲、美味しかったぁ…
この蜂蜜、チョコレートにかけていいんだよね?」
そういえば、蜂蜜はチョコレートの横に置いてあった。メニューからして、きっとチョコレートにかけて食べるのだろうか。
「物は試し…かけてみよう…!」
トロトロとチョコレートに蜂蜜がかかっていく。この蜂蜜はどうやら金箔入りのようで、キラキラと輝いている。
チョコレートは食紅か何にかで群青色になっている。そこに金箔入りの蜂蜜がかかる
まるで__
「__星空みたい」
群青色の
ちなみにチョコレートには牡牛座がホワイトチョコレートで描かれている。
「ふぅ、御馳走様でした。」
あっという間にチョコレートと珈琲は食べ終わった。
今は昼過ぎ…2時だ。今日は会社に行かなくていいが、その代わり家で仕事をしなければいけない。
「ちゃっちゃと仕事終わらせないと、その前に、お会計……」
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