★83 告白 ページ39
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『繭子っ？』
いきなり抱きついてきた繭子に戸惑って、
ドンドン酔いが醒めていく
『繭子、ちょっと、なに？』
他に言葉が見つからない
「関係なくないって…言ってるの。」
俺の胸に顔を埋めて小さい声で呟いた
『ゴメン、意味がわかんない。』
それだけ言って、繭子を引き剥がそうとしたら、両腕を背中に回して更に強く抱きついてくる
．
「わたし…わたしの方が凛子より先に翔の事…好きだったのに、翔は凛子を選んで……。」
『え？』
予期せぬ告白に頭がフリーズする
「凛子は友達だから諦めたのに。だけど…別れたなんて。」
『繭子？』
急に何を言い出したんだよ
「翔の仕事が大変なのはわかってるから、凛子はずっと我慢してて。翔もそんな凛子を大切にしてて。2人はずっと付き合ってたから…。だから、いつかはきっと結婚するんだなって思ってて…。」
『……』
繭子の声が震えてる
顔は見えないけど泣いてるんだ
「だから、やっと…やっと諦めて私も恋人をつくって…。結婚…決めたのに。なんで今なの？。ねえ！！なんで別れたの？。」
繭子の肩が激しく震えてるけど、俺は抱きしめられない
「2人がもっと早く別れてたら、私…結婚決めなかった。でも、もう仕方ないって思って、結婚に向けて歩き出したのに。なんでよ！！ なんで知らない女の名前呼ぶの！！。凛子だから諦めたのに、なんで別れて、なんで違う女なのよー！！。」
繭子はそう言いながら、俺に抱きついたまま泣き出した
『繭子…、ゴメン。』
俺は、わけがわかんなくて、それしか声がかけられなかった
．
「こんな時でも翔は抱きしめてくれないんだね。」
『えっ？』
暫く俺に抱きついて泣いていた繭子が、顔を上げてそう言った
「普通だったら、抱きしめてくれるでしょ。」
俺の両腕は自分の身体の横にあって、手は握りしめたまま
本能的に抱きしめちゃいけないと感じてた
『それは…』
「私が泣いて抱きついてるのに、翔の心はここにはないんだね。」
『繭子…俺…』
繭子にそう言われて、俺はドキッとした
だって、繭子が泣いてる間も、俺の頭の中にはAさんしかいなかったから
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さく(プロフ) - ハルヒさん» ハルヒちゃーん！来てくれてありがとう〜。帰省してたから、ツクール更新ストップしてました。これから展開していくから、また読みに来て下さいませー！。これと二宮さんを終わらせて、次の作品が書きたいー！ (2015年6月10日 13時) (
レス) id: 7b4e1ba174 (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - さくちゃん、やっと全部読むことができたよー！だからだから早く続き書いてー（笑）待ってるぅぅー！ (2015年5月30日 17時) (レス) id: f956a16cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆さく☆
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hiro2215
作成日時：2015年3月23日 11時
