★71 欲しかったモノ ページ27
・
「翔くん？」
Aさんが驚いた顔をして俺を見つめてる
だから、
『ねえ、さっき俺にキスしなかった。』
そう聞いてみたら、Aさんがほんのり赤い顔をして目を反らすから、それが確信に変わっていく。
「翔くん…。」
言葉を失ったAさんの顔が、妙に色っぽく感じて、
その瞬間、頭の中にあの夜のAさんの肢体が浮かんできた
．
グイッ…
Aさんの頭を両手で抱えて強く引き寄せて、有無をいわせず唇を合わせた。
唇を強く吸う
「んんっ…。」
苦しくなったAさんが唇を少し開いたから、すかさず口内に舌を差し込んだ
俺の舌から逃げようとするから、強く頭を固定して、ひたすら舌を追いかける。
ひつこいくらい追いかけたら、やっと舌が絡まってきた
そこからは、もう夢中で舌を追いかけ絡ませる
ああ！この唇だ
俺が欲しかったのはこの唇！
息が苦しくなる程、繰り返しされる口づけ
絡み合う舌
もう止まらない
Aさんのスカートを捲り、太ももに手を伸ばした時
ピンポーン
ああ…
無情な音が聞こえた
田崎さんが迎えに来たんだ
腕の力を緩めたら、パッとAさんが立ち上がった
『ごめん、俺…。』
口を開いたら
「田崎くん、迎えに来たみたいね。」
Aさんはそれだけ言って、インターフォンの方に歩いて言った
．
「はい。田崎くん？。うん。大丈夫だよ。ちょっと仮眠も取れたし。今、支度して下に降りるって。うん、わかった。また、連絡して。」
インターフォン越しに田崎さんと話し終わって俺の方を見る
「田崎くん、もう下で待ってるって。」
Aさんはそれだけ言って、俺に背中を向けた
ねえ、どう思えばいいの？
声をかけたかったけど、躊躇する
俺はソファーから立ち上がって、カバンを持って無言で玄関に向かう
Aさんは後からついてくる
靴を履いてから振り向いたら、Aさんがすごく複雑そうな顔をしてた
俺は思わず抱きしめて
『また来ていいかな？。』
耳元でそれだけ囁いたら、Aさんは少し躊躇したみたいで、身体が強張るのがわかった
だけと、小さくうなずいた
．
それ以上は、何を話していいかわからなくて
『ありがとう。』
もう一度耳元で囁いて、俺はAさんの部屋を後にした
・
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さく(プロフ) - ハルヒさん» ハルヒちゃーん！来てくれてありがとう〜。帰省してたから、ツクール更新ストップしてました。これから展開していくから、また読みに来て下さいませー！。これと二宮さんを終わらせて、次の作品が書きたいー！ (2015年6月10日 13時) (
レス) id: 7b4e1ba174 (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - さくちゃん、やっと全部読むことができたよー！だからだから早く続き書いてー（笑）待ってるぅぅー！ (2015年5月30日 17時) (レス) id: f956a16cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆さく☆
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hiro2215
作成日時：2015年3月23日 11時
