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もうすぐバレンタインということで、今日はわたしの家で海里と一緒にブラウニーを作ることになった。
海里「なんでブラウニーにしようと思ったの？」
海里はクッキーが作りたかったらしいけどわたしのわがままでブラウニーにしてもらった。
「毎年龍也にはブラウニーを作ってあげてたの」
海里「そっか……じゃあ海斗にも？」
「うん。だから海里が作ってあげたら喜ぶと思うよ！」
海里は顔を赤くして「うるさい」なんて言ったけどちょっと嬉しそうにも見えた。
龍也はわたしのブラウニーの味、忘れちゃったのかな。
いつも「Aの作るブラウニーは世界一！」とか言ってくれてたなぁ。
思い出すだけで苦しくて泣きたくなってしまう。
海里「七五三掛先生に告白はしないの？」
「え、？」
海里「七五三掛先生見てたらAのこと好きっぽいんだよね〜絶対成功すると思うんだけどな」
好きっぽい……？
そんなこと言われたら浮かれちゃう。
でも告白するだなんてハードルが高すぎる。
それに前の龍也に戻ってくれないとわたしは嫌だ。
「じゃあほんとは龍也の彼女だってこと伝える」
海里「え！！それ言っちゃっても大丈夫なの…？」
確かにハイリスク。
これを言ってしまえば龍也は混乱して前みたいに病院沙汰になるかもしれない。
それに今まで築き上げてきた関係が崩れる可能性だってある。
だけどそろそろ言うべきじゃないのかな…
「今言わなかったらもう言えないよ」
海里「確かにそうだね、」
「きっと思い出してくれるよ……」
海里「うん……Aなら大丈夫」
無事に思い出してくれますように……
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作者名：ｻﾘｰ。
| 作成日時：2020年1月18日 17時
