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七五三掛side
目を覚ますとそばに心配そうな顔をした中村さんがいた。
あれ……俺今病院にいるの?
頭がふわふわして上手く思考が回らないけど、中村さんがいることだけはハッキリとわかった。
でもなんで俺が病院に……?
「先生、お大事に……」
すると中村さんは寂しそうな表情を浮かべて病室を出ていってしまった。
あれ、今日俺何してたんだっけ?
全く思い出せない……なんで……?
母「龍也……」
『俺、もしかして……』
母「大丈夫よ、心配することないわ。絶対によくなるから」
そうか。また病気が発症したのか。
思い出したくても思い出せない昔の記憶。
俺は幼かった頃どんな人とどんなことをしていたのか全く知らない。
知りたいのにわからない。
今までどれほどこの体を憎んだことか……
『なんで思い出せないんだよ……っ、』
いくらもがいたって治らないのに、俺にはただ涙を流すことしかできない。
なんて惨めなんだよ……
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サリー。(プロフ) - ノエママさん» ありがとうございます! (2019年8月21日 17時) (レス) id: 7061ef67cf (このIDを非表示/違反報告)
ノエママ - いいね何度も押したいくらい好きな話です!!更新頑張ってくださいね! (2019年8月13日 8時) (レス) id: 746aad7aba (このIDを非表示/違反報告)
サリー。(プロフ) - カ ッ パさん» ありがとうございます!! (2019年7月6日 14時) (レス) id: 7061ef67cf (このIDを非表示/違反報告)
カ ッ パ(プロフ) - すっっごい楽しみにしてるので、今後も更新頑張ってください! (2019年7月6日 0時) (レス) id: 7e16490bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー。 | 作成日時:2019年4月8日 18時