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文化祭当日、わくわくしながらみんなで準備を進める。
「先生は結局なんのオバケになるんですか?」
『狼男だよ!』
「えーそんなのオバケじゃないじゃんずる!」
なんて言っていると海里がいきなりわたしの腕を引いてきた。
海里「ってことでAは狼女になっちゃおうか!」
「え!?」
わたし予定では血塗れの女の子になるはずだったんだけど!?
そのまま海里に連行されて化粧部屋の椅子に座らされた。
海里「感謝しなよ〜」
「でも、勝手に予定変えちゃっていいの?」
海里「今はそんなことどうでもいいの!」
どうでもいいことないでしょ!って思っていても海里はすぐにわたしにメイクをし始めたからもう遅い。
まぁ龍也とセットになれるなら嬉しいけど……
海里「ふふ、今嬉しそうな顔した」
「べ、別に!?」
海里「いいのいいの〜!きっと七五三掛先生もAと一緒で嬉しいだろうし」
「え、なにそれ」
海里「さぁ?」
なんて言われたあと鏡の方を向けばさっきとは全く違う顔をした自分が映った。
「え!こんな短時間でこんなメイクできるの!?」
海里「すごいでしょ?これで耳つけたら完成だからね!」
「でもわたしシフト午後じゃ……」
海里「シフトなんかいくらでもずらせるから!」
ええええ……そういう問題…?
さっと耳のついたカチューシャを付けられ、化粧部屋から追い出されるとすぐそこにいた龍也と目が合った。
『あれ……中村さんも狼なの?』
「急遽……そうなったみたいです…」
どうしよ、きもいって思われるかな、
似合ってないって思われてるかな、、
海里「先生もメイクしますよー!」
『はーい!』
化粧部屋からは海里が顔を出してニヤニヤしていた。
すると通りすがりに
『似合ってる。かわいい』
なんて耳元で言ってくるものだから照れないわけがない。
「ほんっとずるい……」
龍也のバカ野郎。。
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サリー。(プロフ) - ノエママさん» ありがとうございます! (2019年8月21日 17時) (レス) id: 7061ef67cf (このIDを非表示/違反報告)
ノエママ - いいね何度も押したいくらい好きな話です!!更新頑張ってくださいね! (2019年8月13日 8時) (レス) id: 746aad7aba (このIDを非表示/違反報告)
サリー。(プロフ) - カ ッ パさん» ありがとうございます!! (2019年7月6日 14時) (レス) id: 7061ef67cf (このIDを非表示/違反報告)
カ ッ パ(プロフ) - すっっごい楽しみにしてるので、今後も更新頑張ってください! (2019年7月6日 0時) (レス) id: 7e16490bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー。 | 作成日時:2019年4月8日 18時