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夏休みとはあっという間に終わってしまうもので、ハワイから帰ってきてからみんなは文化祭のモードになっていた。
わたしたちはクラスでお化け屋敷をすることになった。
龍也も参加するということでだいぶ張り切ってたし、すごい嬉しそうだった。
わたしもオバケメイクとかにちょっと憧れてたから嬉しい。
さっそくみんな準備に取り掛かっていて、教室の雰囲気作りをしているとこ。
海里「A〜ちょっと手伝って〜」
「はーい」
わたしと海里は絵の具で血っぽく地面を塗る。
みんな驚いてくれるかな?
『わ、怖!笑』
龍也が1番最初に見に来てくれて、面白そうにわたしたちを見つめた。
夏休み以降、順調に進んでいてもしかしたら二学期中により戻せるんじゃないかって思ってる。
けど龍也がわたしのことどう思ってるかわからないんだよね……
「怖いでしょ??七五三掛先生もおばけするんですよね?」
『そうだよ!狼男になるから』
海里「なにそれずる!ゾンビとかにしなよ」
『やだ!ゾンビは嫌!』
こうやって何気ない話をしてる時も楽しくて幸せで。
ただ一緒にいるだけでもわたしは幸せなの。
龍也は……?
わたしといて楽しい?幸せ、?
海里「あ、そういえばシフト完成してたよ!」
紙を渡され確認してみると、龍也は1日中でわたしは午後、海里は午前だった。
「海里とわかれちゃった……」
海里「ほんとだね……」
わかれちゃったけど、龍也はずっといるからいいかな、なんて思っちゃうわたしは最低だな。
だけど海里はそれをわかってて、ニヤニヤしながらこっちを見ている。
海里「はぁー!文化祭楽しみー!」
「……だね」
海里「あ、海斗もちゃんと誘ってるからね〜」
「よかった!絶対海斗喜ぶよ!!」
海里から誘ってもらうとか絶対嬉しいじゃん!
『海斗……?』
その時、わたしはあの時のことを忘れてしまっていた。
学校をサボって海斗と遊んだ帰りに龍也と遭遇した日のことを……
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サリー。(プロフ) - ノエママさん» ありがとうございます! (2019年8月21日 17時) (レス) id: 7061ef67cf (このIDを非表示/違反報告)
ノエママ - いいね何度も押したいくらい好きな話です!!更新頑張ってくださいね! (2019年8月13日 8時) (レス) id: 746aad7aba (このIDを非表示/違反報告)
サリー。(プロフ) - カ ッ パさん» ありがとうございます!! (2019年7月6日 14時) (レス) id: 7061ef67cf (このIDを非表示/違反報告)
カ ッ パ(プロフ) - すっっごい楽しみにしてるので、今後も更新頑張ってください! (2019年7月6日 0時) (レス) id: 7e16490bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー。 | 作成日時:2019年4月8日 18時