LOSE MEMORY

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海里「ほら！こことかどう！？」





「んー、なんでも」




海里「もぉ、無関心すぎない？」






さっきからずっと海里に色んな画像を見せられてるけど、正直どうでもいい。




わたし決めるの苦手だからな……






海里「あ！これは？」




それは大量のホイップクリームがのったパンケーキの画像だった。






「おいしそ…」




海里「おっけ！決定ね！」






サクサクと決めていく海里に頑張ってついていく。




実はわたし海外初めてなんだよなぁ、





だから楽しみ！ってよりも不安が大きい……






「海里は海外行ったことあるの？」



海里「うん！アメリカ行ったことあるよ！」







子供みたいな笑顔ではしゃぐ海里。




ほんと海斗そっくりだなぁ笑





海里「ハリウッドなんだけど、すごかったの！」






わたしもハワイ行ったらこんなにキラキラした目で話せるのかな。





____________





『中村さん』






学校から出ようと靴箱に向かっていると、たまたますれ違った龍也。





気まずい気持ちを抑えてそっちを向く。






『中村さん行きたいとこ決まった？』





「え、、わたしは特に……」





『え！？興味ないの？』




「うーん、なんかそこまでです」





自分でもなんでこんなに興味が湧かないのかわからなかった。





『そっか、でも絶対に楽しませる計画たてとくよ』





そう言い微笑むから、わたしの胸がキュッと締め付けられる。





ねぇ、龍也覚えてる？





『Aと一緒にハワイの海行きたいなぁ』







あの日海を眺めながら言ってくれた言葉。





わたしは忘れてないよ……

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