LOSE MEMORY

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昨日はのんびり家で過ごせたけど、やっぱり心の整理はつかない。




学校から電話がかかってきて、お母さんに学校行かなかったことバレちゃって怒られたし。






しかも電話かけてきたの龍也だし。





気まずいから行かなかったって言ったら



そんなのいつだって変わらないでしょって怒られた。






確かにそうだね。









海里「A！！！！」







教室に入った途端飛びついてきた海里。




海里「なんで昨日来なかったのよ！」




「え、だって……」




海里「七五三掛先生？」





「へ、？」




もう海里にはバレているだろうとは思ってたけど……







海里「まぁとりあえずお昼話すわ！」








チャイムが鳴り、みんなが席につく。






結局なんの話かよくわかんなかった。





「あ、」





教壇に立った龍也とすぐに目が合う。






ちょっと驚いたような顔をして。







『中村さん、体調は？』




「大丈夫です」






ズル休みだったってこと知ってるのに、それを他の人に悟らせない龍也は天才だ。









『ちょっと来て』







HRが終わったあと、教室の外に出される。





なぜかドキドキしてしまう自分を殴りたい。





『今日放課後空いてる？』




「はい……」



『ちょっと話したいことあるから』




話したいことってなに……





変に期待してしまって余計にドキドキが増す。





そういうことじゃないのにって。




でも龍也の切なげな目がわたしを苦しませる。





いったい昨日何があったの……？

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