" T r o u b l e "

★ '' E i g h t '' ページ9

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茶髪で一見チャラそうな男子生徒が､



だるそうに生徒会室に入ってきた｡



｢神!!もー､おっそいで!!｣



｢ごめーん､昼寝してた♡｣



なんでだろう､凄く違和感を感じる･･･｡



その男子生徒の笑顔に､



感情が入ってないように見えた｡



むしろ､無理してるような｡



私の困ってる姿を見て､



玄樹くんが手招きしてくれた｡



｢Aちゃん､

この人は生徒会の庶務をしてるの｣



｢君がAちゃんなんだ､よろしく!!

俺は神宮寺勇太!!｣



｢･･･ん､神宮寺ね､覚えとく｣



言葉でそう言いながら､頭の中で



”神宮寺 勇太”



という名前に聞き覚えがあるか考えた｡



･･･あぁ､思い出した｡



確か､学校で密かにファンクラブが作られる程の



人気を誇る人だっけ｡



｢神宮寺､もう､ほんとおっそいんだからっ!!｣



｢玄樹､ごめんってば〜｣



･･･なんだ､この二人はカップルなのか((



そう思わせる位､玄樹くんと神宮寺は仲が良い｡



｢んで､紫耀｡

こいつに裏生徒会について

詳しく説明したのか?｣



｢んーん､まだやで〜?｣



さっきまでは無視されていたのに､



雰囲気が変わった途端､



無視されなくなる岸さん｡



｢ん‐じゃ‐あ‐､廉っ!!｣



｢･･･ん､俺?｣



｢Aに､色々教えてやって?｣



いや､うん､何でよりによって廉なんだよ｡



｢はぁ!?何で俺がこいつに!?｣



ほーら､ね｡



生徒会長が私を呼び捨てしたのも



ムカッと来たけど､



この廉の態度もちょっとムカつく｡



私だってお断りだわ､例えかっこよくても｡



けどしょうがない･･･｡



｢･･･廉､分かっとるよな?｣



｢チッ･･･分かったよ｣



しょうがなく廉って奴に教えてと



言おうとしたら､生徒会長の脅すような声で



廉は言う事を聞くみたいだった｡



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