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☆ " T w e n t y f i v e " ページ26

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「朝からなんですか、優太さん」


休みなのに。


朝起こされてオシャレなカフェに来ているという。


そう、この優太さんとだ。


「廉と神宮寺に聞いた。

なんで話したくなったのか」


そう、どこか明日の方向を向く彼。


へぇ、としか返事ができない。





「お前に俺の過去は受け止められるか?」

どこか懐かしい笑顔を浮かべる優太さんに


私は返事ができなかった。


「俺はさー。ずっと明るいやつでいたんだよな。

俺の家はさ、よくある極道ってやつでさ。

ばれねぇようにしてたんだけどさぁー。

ある日ある財団に潰されたんだよねぇ」


にやっと笑うと優太さんは続ける。


「草川財団に。

名字財閥も潰そうとしてたらしいな、あそこ。

でも、他に信頼があって警察からの信頼で

新しい会社を立ち上げたんだ」


自分の家の財閥。

思わず ゾクッとした。


「でもある日、父さんが消え去った。

死んだんじゃなくてだよ」



『......え』

思わず目の前が白くなる。

そんな私に対して優太さんが笑う。

「家出でもない。連れ去られたんだよ。

数日後、父さんが亡くなったって話が出たんだよ」

「その後の遺族の態度がきついきつい。

会社も潰れて路頭にさまよって。

んで、みかねた紫耀が拾ってくれたってわけさ」


紫耀と俺は当時先輩後輩だったからな、と

付け足しながら微笑む優太さん。

でも、その笑顔に裏はなくて。



『そうだったんですか』


思わず、そう言ってしまった。


「へぇー、同情しないんだ」


「かわいそ ー とか、言わないわけ??」



... みんなその言葉が嫌いなのか。同じなんだ。


思わず呟いた。

『私、その言葉。嫌いですから。

...もう時間が無いので失礼します』



その言葉を聞いて、


唖然とする優太さんに背を向けてつぶやく。



『話していただいて有難うございました』




「意味わかんね.......」


私の言葉を聞いて、首をかしげる優太さんを置いて


重い重い足で、家へ向かった。

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岩里(プロフ) - いわち☆さん» ありがとうございます!2人力を合わせて頑張りたいと思います! (2015年8月8日 13時) (レス) id: d68c933986 (このIDを非表示/違反報告)
いわち☆ - めっちゃおもしろいです!皆の過去が気になります 更新頑張ってください!待ってまーす! (2015年8月8日 7時) (レス) id: d9bebf5049 (このIDを非表示/違反報告)
岩里(プロフ) - れいさん» いっつもあざますすすすすすす(( (2015年6月27日 14時) (レス) id: e11c7736c2 (このIDを非表示/違反報告)
出戻りしたいーちゃん。(プロフ) - 悪魔たん × ひ ~ 裙さん» ほいっ (2015年6月26日 12時) (レス) id: 0812389919 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔たん × ひ ~ 裙(プロフ) - 出戻りしたいーちゃん。さん» ふぁーい ( (2015年6月26日 6時) (レス) id: e98bcf4c29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悪魔たん 、 岩里 x他1人 | 作成日時:2015年6月20日 12時

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