検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:5,208 hit

ページ10

最寄り駅までの車内で、ふと車窓に映る景色を見ていた。

「…あれ?」
「ん?」

私の声につられて、藤井くんが反応する。

「外。雨上がるかもしれない」

先程まで土砂降りだったはずなのに、雨脚が弱まってきている。

土砂降りだから、と送ってくれている藤井くんになんだか申し訳なくなる。

「…そういえば、藤井くんって最寄り駅一緒なの?」

勝手に気まずくなってしまい、ふとそう聞いてみる。

「ん?あぁ、せやな」
「でも、電車で見た事無かったけど」

と言うと、そっぽを向いて

「車両が違うだけやろ」

と言った。

意外と嘘が下手なのかもしれない。

「ありがとう」
「んあ?いやええんよ、通り道やし」

これも多分気を遣って言ってくれたことだと思う。

これはモテるわけだ。

そんなことを思いながらぼーっと電車に乗っていると、いつの間にか最寄り駅についていた。

「あ、着いた」
「せやな。でもこんな格好で一人で歩かせられへんから家まで送ってくわ」
「え、悪いって」
「ええから」

そういうと、傘を差してこちらを向き、はよ行こ。と言ってきた。

「そういえば、もう少しで夏休みやな」

相合傘をしながら、私の家までの道中で話をする。

なんだか青春ぽい。

「そうだね。」
「なんか予定あるん?」
「んー…特にないかな」
「あ、まじ?せっかくの夏休みなのになあ」

と私を見て軽く笑った。

つ→←る



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 藤井流星   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とらい | 作成日時:2019年8月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。