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さ ページ20
「で、私の質問に答えてよ」
「ああ、シゲのこと？」
「他にもさ、なんか藤井くんが座るはずだった席に重岡くんが座ってたりとかさ、いやそれはどうでも良くて、」
「流星」
まとまらないまま藤井くんに話してたら、そう言われ遮られた。
なんだか不服そうな顔で。
「流星って呼んでや、ってさっき言うたやろ」
「あれってさっきだけじゃないの？」
「俺そんなこと言うてないやん」
言われてみればそうなのだが。
頬をつままれ、「流星。ほら言えるやろー？」
とびよーんと伸ばされる。少し痛い。この人力加減がおかしい。
「いぅへぇ」
「なんて？」
と、頬をつまんでた手を離した。
「流星！痛かった…」
「てかまた話そらすじゃん」
「逸らしてへんもん」
「いやあれは流星が！」
などと小競り合い。
そして突然。
「俺なー、魔法使いやねん」
と言った。
続く
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作者名：とらい | 作成日時：2019年8月1日 21時
