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べ ページ14
重岡くんが着いて、3人で私の浴衣を選ぶことに。
…冷静に考えたら、クラスの人気者2人に私は何故浴衣を選ばせてるのか。
二人とも、それぞれなんだかんだで楽しそうにしてるし、良いのかな。
2人はそれぞれ、真逆の浴衣を選んで来た。
「この赤い浴衣、めっちゃAに似合うで！」
と、重岡くんが赤い浴衣を持ってきて、
「しげ、Aにはこの青っぽい花が入った白い浴衣が似合うから」
と藤井くん。
正直、どっちも中々良くてあんまり決めきれない部分がある。
「…どっちも凄くいいな。そうだ、2人は店の外で待っててくれる？私今決めて、花火大会の時に着ていくから。」
と言うと、2人はきょとんとした顔。
「どういうこと？」
と、重岡くん。
「楽しみ、ひとつ増えない？って私がこんなこと言っても別になんとも思わないか」
と私が言うと、
「そんなことない。なぁ、しげ。」
と、藤井くん。
「おん。それでええよ！」
と、重岡くんも言ってくれた。
「ありがとう！じゃあ、選んでくるね。選び終わったら3人でなんか食べようよ」
その後浴衣を選び、二人と一緒にクレープを食べて解散した。
花火大会の日は、雲ひとつない快晴が夕方までずっと続いた。
会場近くの交差点で待ち合わせる。
2人は先に来ていた。
「お待たせ。ごめんね、待たせちゃって」
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作者名：とらい | 作成日時：2019年8月1日 21時
