た ページ2
「だーかーら!宇宙人って信じる?」
「…質問の意味がわからないんだけど」
と冷静に返すと、口を尖らせて
「ええから答えて!なぁ、宇宙人ってホンマにおるんかな?」
としつこく聞いてきたので、
「…はぁ…まぁ見たことないから私は信じてないけど。もし居たとしたら凄いんじゃない?と言うか、ほかの星に生物が住んでたとして、他の星の住人からしたら私達が宇宙人なわけだし」
と答えたら、今度はビックリしているようだ。
「…何?」
「いや、その考え方は初めてやわ」
ほぉー!と何故か知らないけど感心している。
何だこの人。
そう思っていたら、
「あー!もう流星!また初対面の子に変な事聞いとるやん!」
と、眉毛と歯が特徴的の口のでかい人が来た。
「もーごめんな?えっと名前は」
「Aです」
「Aさんな?俺は重岡大毅。んでこのアホが藤井流星。ごめんなホンマに〜」
と言って藤井くんの頭を叩く重岡くん。
「藤井くん…みんなに聞いてるの?」
と私が聞くと、重岡くんに叩かれた頭を押さえながら
「おん。何となく気になるやん?」
と答えた。
何となく、か。
「ほんま、変なやつやで!」
「んな事ないやろ」
「あるわ。お前前のクラスメイトからなんて呼ばれてるか知っとるか?不思議くんや、不思議くん!」
「ほへー」
ほわほわしている藤井くんと、言いたいことをブワァーっと言っている重岡くん。
藤井くんは聞いていないのか、窓の外を眺めている。
「でも顔だけはええからなコイツ。モテんねんな〜」
と重岡くん。
「あー、やっぱりそうなんだ」
「Aさんも思た?コイツ顔はええから、モテんねんけどな?変なことばっかり聞きよるからもう入学して1週間くらいで変な奴扱いだわ」
でしょうね。
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作者名:とらい | 作成日時:2019年8月1日 21時