たばこ1 Takeru.A ページ7
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まだ高校生の癖に。
ヤンキーの天谷くんはいつも煙草を吸ってる。
気持ちが落ち着くんだって。
まだハタチになってない私にはわからない。
天谷くんはお酒も飲む。
だから、天谷くんの家に行くと学生の家には思えない。
A「またカップラーメン生活してるの？
よくないよ」
天谷「作る人いないのに何食えってんだよ」
A「ちょっとは勉強したら？」
天谷「なに？説教？だりい」
ふーって煙草を吐いてる天谷くんを見て
わたしはコップを引き寄せて口に運ぶ。
天谷「オレンジジュースとか、小学生みたい」
A「なっ、一番オレンジジュースが美味しいの！」
天谷「百歩譲ってアップルだね」
天谷くんがふっと鼻で笑って煙草を灰皿に押し付ける。
そして１回ため息を落としたかと思うとぐっと私と距離を縮める。
天谷「キスしたくなった」
天谷くんの突発的な言葉で簡単に唇は重なる。
私は天谷くんと付き合ってるわけではない。
ただ、気に入られてる、みたいな。
A「んっ、」
唇を離して酸素を取り入れようと口を開いた瞬間、ぐいっと腰が引き寄せられて唇の間を簡単に舌が侵入してくる。
お酒と煙草の匂い、それと酸欠で頭がクラクラしてきた。
天谷くんはクラクラになる私を見るのが楽しいらしい。
苦しい、嫌だと天谷くんの肩を叩くけど天谷くんは離してくれない。
そのうち本当に意識が朦朧としてきて力が抜けてくる。
そうした時に天谷くんは唇を離した。
天谷「キスだけじゃ足りないな」
A「天谷く、」
がくんと視界が回って上に天谷くんのにやっと笑った悪い顔が見える。
私が力尽きて抵抗しないのをいいことに顎を掴んだ。
天谷「いただきます」
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作者名：Ni | 作成日時：2016年7月19日 23時
