WESTの恋模様2

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しげが、おらん…

しげと付き合う時の約束として、俺が生理の時は一緒にいれる時は一緒にいてくれるっていう約束をしたのである

生理の時、お腹痛くて痛くて、でも男なのに生理あるっていうのが恥ずかしくて、最初はなかなかメンバーにもいえなくて、しげにだけしか頼ることが出来なくて

だからいつの間にかそんな約束が出来ていた

トイレに行くのもついてきて欲しいし、ご飯食べる時も、ダンスしてる時も、しげが優しい顔して大丈夫やからなってお腹さすってくれると不思議とちょっとだけ楽になる

なのに、そんなしげが今いなくて…
俺はちょっと、おん、いやや…

「うぅ…しげ、どこいったん…」

「かみちゃん大丈夫？しげ今打ち合わせで抜けてるんよ…」

雑誌の撮影で今日は流星とのペアだった
帰ってきたら楽屋にしげはいなくて、かなり困った

やって、おるもんやと思うやん…

「そっかぁ…」

「かみちゃんしげおらんと寂しい？」

「…おん…生理の時いつも一緒にいれてくれるから、しげにお腹さすってもらうとちょっと痛いの和らぐねん…」

「そうなんや…」

そう言うと悲しそうな顔をする流星

どうしたん？なんていえば、なにが？と返ってくる
ほんまに分かってへん顔してて、あぁ、これは自分でそういう顔してるのが分かってへんやつや

そういえば俺がしげと付き合う前に、しげが好きかもしれんって最初に相談したのは流星やったなぁと思い返す

今思えば俺は支離滅裂な事ばっかいってて、しげが誰かと絡んでるだけで、他に好きな人がいるや、とか、付き合ってからもちょっとした事ですぐ嫉妬して喧嘩して、いつも慰めてもらってた

迷惑ばかりかけている…

「流星、今度一緒にごはんいかん？」

「ん？しげとなんかあったん？」

優しい顔をする流星

「ううん、なんもない、流星へのいつもの感謝こめて、俺が奢るから！」

「えー？なんよいきなり、でもありがとう、うれしい」

んふふと笑う流星
あ、笑ってくれた、なんて嬉しくなって、俺も一緒になって笑う

少しだけ、お腹の痛みが無くなった


「かみちゃーーん！！！」

「わ、しげ！」

「大丈夫？大丈夫やった？俺いきなり打ち合わせで呼ばれて、ごめんな、一緒におる約束やったのにおれんくて！」

「ううん、大丈夫！ありがとうな」

それに、流星のお陰でちょっとだけ痛みなくなったねん
と笑えば

「は！？え？、りゅうせい！おまえなにしたん！？」

「え、いや、え！？」




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