WESTの恋模様2

いつかティファニーで朝食を 紫×桃 ページ14

ナチュラルに同棲


「のん、おはよ」

朝隣ですやすやと眠る可愛い恋人に声をかける。だけど帰ってくる事といえば、可愛らしい寝息で

朝の弱いこいつはカーテンを開けたぐらいじゃ起きやしない

そこも可愛いなぁで片付けてしまう俺にも問題はあるのだろうけど、どうにも甘やかさずにはいられない

「のーん、起きてや」

昨日は散々明日デート行きたい！服みたい！ご飯食べたい！などと騒がれて、俺的には家でゆっくりいちゃいちゃしたいなぁと思っていたから返事に渋っていたら、拗ねてしまったのでOKを出したというのに…

そんな約束すら忘れてしまったのか？
まぁ、家でゆっくり出来るならそれはそれでええんやけどね

そう思い、起こすのをやめて朝食を作る事にした。言うてもそんなに料理は出来るほうじゃないので、パン焼いて、ペーコンと目玉焼きをのっける、シンプルな朝食。

きっとあいつは起きた時に一緒に食べたかったとごねるのはわかっているので、ゆっくりと支度をして匂いを漂わす

「んー…はまちゃ、なにしてん？」

そうすれば起きてくるのはわかっているから

「ん、のんおはよ、朝食いるやろ？」

「ん、ー…作ってくれたん？｣

おん、といえばきらきらと輝いた目をして俺を抱きしめる望

もーはまちゃん優しい！めっちゃ好きやぁ
にこにこしながらそう言うので、ありがとうをこめてキスをしたら顔を真っ赤にする

恋愛マスターやなんやかんやいうてるけど、実技には弱いんちゃう？
…なんて、拗ねるから言わんけど。

「はまちゃん朝からはれんちっ」

ぷんぷんしながら顔を洗いに行く可愛い恋人

あー…ほんっまにかわええなぁ

きっとでれでれしてるであろう顔を引き締めて、卵焼きを作り始めた

2人分のパンが焼けて、ベーコンと卵焼きを乗せたところでタイミングよく望が帰ってきた

その時には機嫌は治ってて、可愛いやっちゃなあと苦笑い

「はまちゃん、俺牛乳」

「え？俺の？」

「…もー…そういうんいらん、ばか」

「嘘やって、ごめんな、」

ぷん！と頬を膨らます望の頭を撫でて冷蔵庫から牛乳を取り出し、お揃いのマグカップへ注ぐ。

ん、ありがとう、と笑うのんすけに、こいつと付き合えてよかったと思う時はいつですか？と聞かれたら今だと答えそうな勢いで、幸せやなぁと感じた瞬間だった

そんな、幸せな朝




いつかティファニーで朝食を


END

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