その横顔に 桃×青 ページ7
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学パロ
気だるそうに窓から校庭を眺める横顔や、暑そうに窓を開けて風を楽しむ横顔や、たまに真面目にノートを書いてる横顔、顔の整った彼の隣の席は色んな意味で退屈をしない。
高校生になってからというもの、ここはいわゆる男子校なのできゅんきゅんするような甘酸っぱい恋などなく、彼女持ちは中学からの付き合いか他校と交流を持ってるやつぐらいで、ほとんどの生徒は彼女などいない。
まぁ、よく言われる男子校のやつらは男の恋人がいるとかいないとか、そういう噂は実際のところ結構ある。
可愛らしい男子とか綺麗な顔したやつは結構狙われたり、お姫様扱いを受けているのは事実である。
男が男を好きになるという概念はたかだか15年生きた俺には理解し難い事ではあったけど、ここにきて分かったけど、マジで顔がいいやつは男だろうと女だろうとときめいてしまうのである。
隣の席に座る藤井流星もその一人。
圧倒的な顔の美しさと天然さで男子校なのにお姫様のような扱いを受けている。かくいう俺も可愛らしい顔だとかでそれなりにちやほやはされているが流星に比べたらそこまででもない。
本気の告白やラブレターなども受け取ってるらしいが、他に好きな人がいるらしく全部断っているそうだ。
まぁ、あんだけ顔が綺麗だったら好きな人がおっても振り向いてもらえるんやろうな、とか、どうせ他校に彼女くらいおるやろって感じがした。
とか言いつつも、藤井流星に一目惚れしてずっと片思いしてる身からすれば、好きな人に好きな人がいるという現状はあまり面白いものではない。
しかし告白する勇気も話しかける勇気もない。折角隣の席になれたのにいまだに言葉を交わしたことといえば、おはようの挨拶くらいで、案外自分の臆病さと初々しさに笑ってしまった。
今日もまた綺麗な横顔を隣の席から眺めるだけで１日が終わってしまうのである。
何が問題って案外その生活に満足している自分がいて、綺麗な顔って見てるだけで満たされるんやなぁと実感した。
夏休みが始まるくらいの7月に、夏服になって綺麗な白い肌が拝める季節になった。
毎日暑い暑いといいながら汗を流す日々。家から近いとこに学校があるとはいえ、徒歩で15分も歩けば汗でだらだらになってしまう。
藤井流星は暑いなどという言葉を知らないような涼し気な顔をして、今日もおはようと声を掛けてくれる。
その笑顔で俺はまた満たされた。
今日もまたあなたの横顔を見て終わる。
END
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Ryuka(プロフ) - いちごだいふくさん» コメントありがとうございます！気に入っていただき嬉しいです！青サイドもいつか書いてみます、コメントありがとうございました！ (2018年8月9日 18時) (
レス) id: d0e71629f8 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - その男、天然なり面白かったです！青サイドもきになっちゃいます！！ (2018年8月7日 20時) (レス) id: 1e2feda16f (このIDを非表示/違反報告)
Ryuka(プロフ) - yukiさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読みして頂き嬉しいです これからも来ていただけるように頑張ります (2017年9月30日 22時) (レス) id: 3b0ec55233 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 初めまして。WESTのBLを検索してて辿り着き、一気読みしてしまいました。素敵なお話しばかりで続きが気になって仕方ないです。これからも楽しみにしています。創作頑張って下さい。 (2017年9月30日 20時) (レス) id: 19a5843aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ryuka | 作成日時：2017年9月30日 10時
