westの恋模様

純情レイニー 赤×青 ページ12

しげりゅせ





「ほんっまにお前はそうやってすぐ人を誑かすんやから!!!」

「やから！俺はそんなつもりないねんて!!」

「確信犯やろ！あざといねん！」



まーた喧嘩が始まった。
さっきまでいちゃいちゃしとったのにすぐにこれ。あいつらちったぁ静かに出来んのか。


ほら、怒った流星がこっちにくんねんから。
めんどくさいことになるでほんまに。嫉妬するしげに絡まれる俺の身にもなれや



「今回はどおしたん？」

「……しげが、おおくらくんと仲良すぎやって。ただご飯食べて、酔ったからおおくらくん家に泊まらせてもらっただけやのに」



…それはちょっとアウトちゃうか…
彼氏がおるっちゅうのに他の男に、しかもあこがれてる、かっこええなんていうとる男の家に酔ったから泊まるってどういうこっちゃねん…

それはしげが怒るのも納得やで。

でも流星は自分の非を認めない。なぜなら、普段からしげの嫉妬が酷いからである。

前はのぞむと目合いすぎって怒られてたし、かみちゃんに構いすぎとか(流星から絡みにいった)、ドラマやっとる時なんて毎日携帯チェック怖かったなぁ…



「…うー…ん。普段のは流星悪くないけど、今回は悪いなあ」

「…のぞむもそう思う？」

「分かってたん？」

「…さすがに今回のは俺やりすぎたなっておおくらくん家で目覚めた時に思った」



しょぼんとする流星を抱き寄せて、頭をなでる。わかってんねやったら、謝りって。



「おん…でもな、今回謝ったら、今までの事も全部悪かったって認める事になると思うねんな」






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