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発作 ページ3

どれくらい経っただろう。



私はぼんやりと、窓の外を見つめていた。



すると、誰かが美術室に入ってきたのが分かった。



誰だろう、と入り口の方を見るとそこに居たのは



『隼人...』



私が今こうしている原因である、隼人だった。



なんだか気まずくて、美術室から出ていこうとすると、



「出ていくなよ。...別にここに居るだけだ。」



恐らく、教室で何かあったのだろう。



隼人も、1人で何か考えている様子だった。



私は、意を決して隼人に近づいた。



「...なんだよ、お前あんま俺に近づくとまたアイツになんかされるんじゃ...」



『今はそんなことどうだっていい。
ねえ隼人、本当は...』



なにか理由があったんでしょ。



そう聞くつもりだった。



「はいストップー。A、ちょっと近いよ?
甲斐ー、なに黄昏てんだよ。
早く帰りたいよなぁ幼い弟と妹が待ってるんだろう。
一応担任だからなあ。家族の事情くらい把握してるよ。」



私の声は、先生によって遮られた。



隼人の弟と妹には、私も会ったことがある。



2人共隼人のことが大好きで、私にも兄弟が居たらなあ、なんて思ったものだ。



ボーっと、そんなことを考えていると。



「う゛ぁッ...!」



『先生!?』



急に、先生が苦しみだした。



慌てて駆け寄り、体を支える。



しばらく苦しんだ先生は、額に汗をかきながら隼人にこう言い放った。



「お互い、背負ってるものは軽くないみたいだな。」



私は、隼人の顔を見れないまま先生と一緒に美術室を後にした。



「ありがとう、A。」



先生を椅子に座らせると、少しだけ落ち着いたようだった。



『薬、ちゃんと飲んでるんですか。』



「飲んでるさ。ただやっぱり、家のベッドが一番みたいでな。」



先生は、ハハ、と冗談を言うように笑い飛ばす。



その顔には、そんな余裕は見えなかったけど。



先生のスマホから着信を告げるバイブ音が鳴り、先生がポケットからスマホを取り出す。



そこに表示されていた“相楽文香”の名前に、私の表情はまた強張った。



「しつこい刑事だなあ...」



先生はスマホを机の上に置きやると、パソコンに向かい合おうとした。が、残された留守番電話メッセージを聞こうと再びスマホを手に取った。

文香さんからの電話→←隼人



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真弥(プロフ) - ついつい作品の世界に入っちゃうくらい文章力が凄くて驚きです…!!とっても面白いです!更新頑張ってください!!楽しみにしております! (2021年7月20日 20時) (レス) id: 7cac5604e8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 更新待ってます! (2020年5月30日 13時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
莉子 - 更新楽しみにしてるので、頑張ってくださいね!ずっと待ってます! (2020年2月16日 22時) (レス) id: 5f56a1975b (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - ゆあさん» 私はゆあさんの感想を見ましたよ私はゆあさんの感想を見て良かったです私は柊一颯が大好きです (2020年1月6日 13時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新まってます!! (2020年1月5日 19時) (レス) id: 5386a12f84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:、りょうやん。 | 作成日時:2019年8月3日 3時

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