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24(Ryosuke's past) ページ25

Yt side








「これが、俺の過去だよ

分かったでしょ?俺がどれだけ厄病神なのか。

俺はこういう奴なんだよ、」




きっと、これでやまも離れていく。


やっぱり、俺は好きになってはいけなかった。


こうやってまた、同じことを何度も繰り返すんだ。















『いいよ、溺れるくらい好きになってよ。

執着されてもいい、愛され過ぎるくらいが

俺だってちょうどいい。


裕翔、俺らは似てるよ。』





「っ…!?」




俺は思いがけない反応に、思わず目を見開く。



俺と、やまが似ている…?


そんなわけない。


だって俺は、それで散々苦しめられてきたのに。



『……裕翔が話してくれたんだもんね。

俺の過去も、話すね…』












ーpastー




Ym side






俺は生まれた時から親がいなかった。



施設で育ち、高校になって施設を出た。



施設の中は賑やかだった。

それぞれみんな暗い過去を持っているはずなのに

それでもにこやかに暮らしていた。









…俺を除いては







施設の人は、可愛がってくれた。




でもそれは俺の外見がよかったからだけなのだと

時が経つうちに理解ができるようになった。


容姿に恵まれたことは


俺にとって不幸以外の何物でもなかった。












いつしか俺は心から愛してくれる人を探してた。











俺は、愛され方を知らない。


一度でいいから誰かに狂いそうなくらい


愛して欲しかった。



街で行き交う家族、恋人を見て


その思いはより一層強くなった。



自分が愛した人に、たくさんたくさん愛されたい。




胸がいっぱいになるほど、抱きしめて欲しい。




そう思うようになった。





そこから俺は人に異常に愛されたいと思うように


なっていった。



でも、誰も俺を満足はさせてくれなかった。



俺はずっと愛に飢えているんだ。今も。



















ーーーーーーーーーーーーー


作者です!


作品が一部非公開になってしまっていました。


大変申し訳ありませんでした!汗



一挙に公開させていただきます。

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作者名:┼山田いちご┼ | 作成日時:2018年3月15日 10時

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