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Yt side







そして、休日



俺は待ち合わせの噴水広場で

写真を撮りながら待っていた。


すると、カシャっと撮った何気ない1枚に

白い羽根を持つ天使が写った。











『裕翔ごめん!

そ、その、…待った?』





春用の真っ白な、少しぶかぶかのニットに

身を包み、その袖からは可愛らしい指が

見え隠れしている。

少し茶色がかったいつもの髪は

少し編み込みされていて

そこから見える耳は少し赤くなっている。




そんな天使は、もじもじと俺を見て

ゆ、裕翔?と俺の名前を呼ぶ。


俺はそこではっとする。






「ご、ごめんね?

やまがあまりにも可愛かったから見とれてたよ」


すると、やまは白い陶器のような肌を真っ赤にし


『え、そ、そう…?…ありがと…/』

と、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに呟いた。


『あ、あのね…実はオープンしたばっかりの

カフェがあってね、そこに一緒に行きたいなって』


「いいよ!もちろん。

やま頑張ったもんね。今日は何でも付き合うよ。」





















カップルや女の子達が沢山いて

今どきで、おしゃれなカフェに着いた。

こういう所を知っているやまは

本当にオシャレだなと思う。


『裕翔何頼む??

俺このたっぷりストロベリーパフェにしようか

いちごの幸せケーキにしようか迷ってるの』


んんん…とあまりにも可愛いもので悩むやまに

思わずはははっ、と笑いが込み上げた。


「ふふふっ、やま、そういうとこすごい可愛いよね」


『も、もう…そんな笑うなよっ…/

いちご、好きなの…//!』


「じゃあ、俺がいちごのケーキ頼むから

やまはパフェ頼みなよ!」


『え?いいの??

ありがとう…//』


照れくさそうにニコッと微笑むやまに

どきっ…と胸が鳴るのを感じた。

最近、やまをみていると

何をしていても

可愛い、愛おしいと思ってしまうし、


何より、凄く胸が高鳴る気がする。


この気持ち…まさか恋なのか

いや、そんなことあるはずない。

俺はあの時もう、そんな気持ちは捨てたんだ。





























そんな思いに俺は蓋をして

また、やまに笑顔を向ける。









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作者名:┼山田いちご┼ | 作成日時:2018年3月15日 10時

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