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Yt side
そして、休日
俺は待ち合わせの噴水広場で
写真を撮りながら待っていた。
すると、カシャっと撮った何気ない1枚に
白い羽根を持つ天使が写った。
・
『裕翔ごめん!
そ、その、…待った?』
春用の真っ白な、少しぶかぶかのニットに
身を包み、その袖からは可愛らしい指が
見え隠れしている。
少し茶色がかったいつもの髪は
少し編み込みされていて
そこから見える耳は少し赤くなっている。
そんな天使は、もじもじと俺を見て
ゆ、裕翔?と俺の名前を呼ぶ。
俺はそこではっとする。
・
「ご、ごめんね?
やまがあまりにも可愛かったから見とれてたよ」
すると、やまは白い陶器のような肌を真っ赤にし
『え、そ、そう…?…ありがと…/』
と、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに呟いた。
『あ、あのね…実はオープンしたばっかりの
カフェがあってね、そこに一緒に行きたいなって』
「いいよ!もちろん。
やま頑張ったもんね。今日は何でも付き合うよ。」
・
・
カップルや女の子達が沢山いて
今どきで、おしゃれなカフェに着いた。
こういう所を知っているやまは
本当にオシャレだなと思う。
『裕翔何頼む??
俺このたっぷりストロベリーパフェにしようか
いちごの幸せケーキにしようか迷ってるの』
んんん…とあまりにも可愛いもので悩むやまに
思わずはははっ、と笑いが込み上げた。
「ふふふっ、やま、そういうとこすごい可愛いよね」
『も、もう…そんな笑うなよっ…/
いちご、好きなの…//!』
「じゃあ、俺がいちごのケーキ頼むから
やまはパフェ頼みなよ!」
『え?いいの??
ありがとう…//』
照れくさそうにニコッと微笑むやまに
どきっ…と胸が鳴るのを感じた。
最近、やまをみていると
何をしていても
可愛い、愛おしいと思ってしまうし、
何より、凄く胸が高鳴る気がする。
この気持ち…まさか恋なのか
いや、そんなことあるはずない。
俺はあの時もう、そんな気持ちは捨てたんだ。
・
・
そんな思いに俺は蓋をして
また、やまに笑顔を向ける。
・
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作者名:┼山田いちご┼ | 作成日時:2018年3月15日 10時