8話 ページ9
「俺は色々と忙しいゆえ部屋に戻ります。
ご用の際は城の者にお申し付けください」
と、言うグンテ将軍と別れ、しばらくした後
「スウォン陛下!スウォン陛下!」
音がする勢いでグンテ将軍が走ってきた。
「ついに戦を決意なされたか!!
相手はどこじゃ!?真か?斉か?
やはりり、戒とやりあって‥‥‥」
うわぁ。一人で興奮してますね
戦の話を聞きつけたのでしょう。
いや、でも行うのは‥
「グンテ将軍
戦といっても戦ごっこですよ」
そ、真剣勝負なしの戦いなのです。
「‥は?」
「将軍は戦闘に飢えておられるし
皆も将軍の勇姿を見たがっているので
地心の都で
祭りなど催されてはいかがかと」
「えと‥それは模擬戦ですかな‥?」
‥‥‥この時の
ひきつるグンテ将軍の顔
凄い印象深くて一生忘れれないかもしれない
そう思って私は少し苦笑いした。
後日
祭りが開催された。今は会場の裏の方で
スウォン様やグンテ将軍と待機している。
私も衣装を身に纏い準備万全なのです。
楽しみだなぁ‥♪
「グンテ様っ」
嬉しそうにやって来たのはユウノさん。
「どうしよう!すっごくすっごくかわいい!」
「お前
俺をつかまえて可愛いとか言うな」
「ユウノさん」
「ユウノ!来てくれたんですね!」
私とスウォン様が声かけると
こちらに気づいてくれた。
「まぁ、陛下もイオリもかわいい!」
「ありがとうございます。
ユウノもすっごくかわいいです♪」
「そう〜?」
ユウノとはスウォン様と挨拶に行った時に
知り合って今では仲の良い友達です♪
まぁ、私の敬語は癖で。
「なんで知り合いだ!?
というかイオリ様も参加なさるのですかっ!?」
今ごろ、気づくんですか‥将軍‥
「はい。楽しそうなお祭りですし」
「武術はお出来になるのですかっ?
ユウノと観戦してらっしゃれば良いのに」
「ええ。出来ますよ。
ムンドク様に教えて頂きました」
「そうですか。」
グンテ将軍の不満げな顔
だけど私は反対にワクワクしてます。
グンテ将軍とは手合わせを
してみたかったんです!
41人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時