3話 ページ4
「国王が崩御された!?
一体どういうことだ」
地の部族長‥
イ・グンテ将軍‥
「ヨナ姫もソン・ハク将軍も行方不明との事
城で何があったのかな?」
‥水の部族長
アン・ジュンギ将軍‥
「ハク将軍の行方について‥
ムンドク長老は何かご存知なのでは?」
火の部族長‥
カン・スジン将軍‥
各部族長に、会うのは今日が初めて‥
そして、
「何が言いたい
火の部族の若僧よ」
‥風の部族‥‥私もお世話になった‥
ムンドク‥長老‥‥
「お静かに。
陛下は3日前、何者かに‥
ヨナ姫もハク将軍も行方知らず。現在
捜索中ゆえ、この件は我々に任せて頂きたい。
もし、彼らを見つけたら城に連絡を」
「しかし‥」
納得のいかない様子のグンテ将軍‥
でも、スウォン様の為にも
納得してもらわなければ‥
「ここの件を公にすれば国内の混乱を招き
部族同士の争いを煽るだけです。
今、優先すべき事は
一刻も早く我々五部族が力を合わせ
高華国を他国に侵されない強国にすべきです」
「‥‥確かに。
スウォン様、この方は?」
と、ジュンギ将軍。
「すみません。紹介が遅れました。
彼女はイオリ。
いずれ‥‥私の妃となる方‥‥です。」
‥‥さすがに恥ずかしくなって
目線を下に向ける。
スウォン様の妃というのは
公表するにあたっての表向きの事。
今まではスウォン様のお屋敷の中で過ごし
あまり外に出ず過ごしてきた。
緋龍城に遊びに行く時は別だけど‥
身分を尋ねられてもスウォン様といれば
何とか誤魔化せた。
けど、スウォン様は恐らく国王になられる。
身寄りもない私は他人から見ると
怪しく思われる。
だから、これは私が安全に過ごせる為の
スウォン様の心遣い‥なのだけど
「なんと‥スウォン様いつの間に‥」
「なかなかスウォン様もやりますな‥!
イオリ様とは
何処でお知り合いになられたのです?」
‥と、
五部族会議は本題から外れ、
この事で持ちきりになり、まとめるのに
時間がかかったのは言うまでもないでしょう‥。
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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時