20話 ページ23
「イオリ様。宜しくお願いしますね?」
この人 どなたでしようか‥?
スウォン様に呼び出されて執務室に行くと
一人、見慣れない人がいた。
話を聞くとキハトという人が私の護衛につく
という
何で、突然に‥‥
「どういうことですか‥!?」
さすがに動揺を隠しきれない。
「ジュンギ将軍から
ご息女のリリ様と会われないか?とお誘いが
ありまして。至急、水呼城に向かって下さい」
「何故ですか?
私が城を離れるなど‥それに護衛は必要な‥」
「護衛が必要ない訳がないです!!」
私の言葉を遮って
ジュド将軍は声をあらげた。
「スジン将軍との戦いでも思いましたが
イオリ様はいずれ皇后となられるのですから!
その自覚をもって下さい!!」
え‥‥‥?
王妃の身分は仮では‥なく、て‥‥?
「言い過ぎです。ジュド将軍
ですが、皇后となる方を決めねばならないのも
また、事実です。なので私は、イオリに
正式に皇后となってほしいのですが‥‥」
私が‥‥
正式な、皇后に‥‥‥‥
‥相手がスウォン様だから何も問題はないです
けど‥‥‥
「‥考えておいて下さい。
とりあえず、まずはキハトと水呼城に」
「はい‥」
こうして少ない荷物を持ち
キハトとともに城を出発した。
物事が急すぎて頭が追い付きません‥‥
今まではスウォン様の従者として
付き従っていた。
けれど、従者としてではなく
皇后として城で過ごすならば
身分が高くなるぶん生活も変わってくる
あの時、五将軍達の前で
私の身分を話した時からきっと、
スウォン様は私に皇后となって
ほしかった為の"仮の身分"だったのだろう
‥‥あえて世間に発表することで
私を皇后にさせようと‥
なんだか、はめられた感じがしますが‥
きっと私は承諾するでしょう
スウォン様を選んだのだから、今さら
躊躇うことはないじゃないですか‥‥。
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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時