緑の風を探して (ページ15)

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14話ページ15

気がつくと
私は広い広野にいた。

そこでは激しい戦いが繰り広げられている。
ぶつかり合う兵士達
これは戦‥?
火の部族の兵とたしか、千州の兵と
戦ってるのは、空の部族の兵‥!?

私の手には槍が握られて
何故だか戦わないとと思った。
槍を片手に一人で敵の中に飛び込んでいき
ひたすら敵を戦闘不能にしていく

そんな中
ふいに目に留まった人がいた。
その人は暗器を上手く操ったり足技を駆使して
戦っていた。
外套のフードに隠れて顔は見えないが
私の探している人に似ている‥!
もしそうならば
会って話がしたいっ!
昔のように一緒にいたい‥!
私は一直線に走り出すけれど
走っても
走ってもたどり着かなくて
「待って‥!!
私を置いていかないでっ‥!」
私は思いっきり手を伸ばすが
それも虚しく届くことはなかった。

ハッ目が覚めると
外から夕日が差し込んでいた。
ああ、私は帰ってきて
そのまま寝てしまったんだ‥‥
それにしても‥見た夢が現実にあった事の
ように思えます。
さっきまで槍を握っていたかのような
不思議な感覚
‥‥予知夢‥でしょうか?
私には未来を予知する力がある
それは、今のように夢となって現れるのです。

でもそれは自分の見たいときに
見れないのが難点。

でも、未来を知る事ができることは

国を守る宿命を背負っている私にとって
凄く役立つ。
まずは
スウォン様に知らせに行かないと
"火の部族が千州と手を組み
反乱を起こそうとしている"と。